スズキ MRワゴン 新型車徹底解説(2/6)
- 筆者:
全高をアップしつつよりキュートなスタイリングを達成
ボディサイズに大きな制限を持つ軽自動車は、フルモデルチェンジ時に大きなサイズ変更が行われることはあまりない。そのなかで比較的数値が変わるのが全高。全高のリミットは2mと余裕があり、そこまで車高を高くするクルマは少ないからだ。
今回のMRワゴンも全長、全幅は先代と同一だが、全高は40mmものアップが図られている。自然吸気を例にするとFFで1620mm、4WDで1630mmと高め。ワゴンRのスポーツタイプが1635mmなので、ほとんどワゴンRと同じ全高を手に入れたことになる。
しかし、スタイリングを見ればわかるように、ワゴンRのようなハイトなイメージはない。サイドパネルを上方に向かって絞り、なおかつ多くの曲面を使うことで、優しさをアピール。それらが同調してエクステリアのハイト感を払拭している。
デザインのコンセプトワードには「かわいいけど甘すぎない」という言葉が含まれている。フロント正面からは、明かに笑顔のイメージが伝わる。リヤハッチセンターに設けられたハッチハンドルは動物の尻尾を想像させるなど、かなりかわいらしいデザインだが、タイヤを四隅にしっかり配置するなど、どっしりした印象も与えられているのだ。
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