【DESIGNER’S ROOM】スズキ「ハスラー」デザイナーインタビュー/スズキ株式会社 四輪製品・技術企画部 製品技術推進課 課長 服部 守悦(2/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
ジムニーのDNAが継承された丸目ヘッドランプ
AO:ヘッドランプは丸型に決めていたんですか。
H:最初にイメージしたのは丸でした。途中で四角なども考えたんですが、最後は丸で落ち着きました。ウインカーを横に並べたのは、ジムニーのDNAを継承したからです。スズキのクルマは吊り目顔が多くて、とくにカスタム系はキツいイメージを持つ方もいるようです。だからこそ、そういうクルマとは違う表情に見せたいと思い、楽しさを重視した造形にしました。
AO:フェンダーはボディカラーとブラックの2段重ねになっていて、造形を含めてかなり凝っていますね。
H:一度張り出したボディパネルを、黒いアーチを装着する手前で凹ませることで、アーチの出し代を作ってガチッと見せています。部品が2つに増えるのでコストアップになりますが、黒い部分を材着とすることでカバーできました。ただフェンダー内に余裕をもたせた分、アーチの中が見えてしまい、原色のままだと違和感があるので、この部分は黒く塗りました。
AO:リアはかなりシンプルな仕立てで、それがまた目立ちます。
H:パネル自体をシンプルに仕上げて、ランプやエンブレムでアクセントを付けました。リアコンビランプの中は凝っていて、蒸着の上にクリアーレッドの塗装をしています。車名のエンブレムを大きくしたことも特徴です。ハスラーの頭文字のHの図案化であり、ダンベルをイメージしたデザインでもあるんです。スズキでは中央にSマーク、右下に車名のエンブレムという決まりがあるので、そのフォーマットに従いました。
スズキ車では異例! 3色もの専用色を用意
AO:ボディカラーもけっこう斬新な色が揃っていますが、これはどんなプロセスで選んでいったのでしょうか。
H:専用色を3色も設定したのは、スズキでは珍しいことです。これについては営業の人たちも「最初から全開で行け!」と応援してくれました。若い女性に色の感じ方についてのアンケートを取って、元気さをイメージするのがピンク、オレンジ、ブルーだったので、この3色を新しく入れました。イメージカラーがオレンジなのは、アウトドア系アイテムに多く使われているからです。2トーンカラーを用意して、ドアミラーをルーフと同色で塗ることは初めから決めていました。
AO:それからホイール。アルミだけでなくスチールも凝っていますね。
H:クロスオーバーなので、最低地上高を上げてタイヤの径を大きくすることは最初から決まっていました。ホイールはアルミだけでなくスチールも、新たに起こしてもらいました。ジムニーやエスクードも専用でスティールを起こした経験があります。スズキのSUVの伝統かもしれません。
スチールホイールは白とガンメタの2色で、ルーフの色に合わせていて、オプションでリムに貼るピンストライプも用意しています。用品に力を入れて商品力を上げていく企画だったので、楽しんでもらえればと思っています。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。