スズキスピリットが沢山詰まった“世界戦略車”新型「エスクード」試乗レポート(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
取り回しの良いボディに、充実の装備
走行安定性もホイールベースが短い割にバランスが良く、ESP(横滑り防止装置)は挙動が乱れ始めた段階からしっかり作動する。
乗り心地は低速域では少し硬めで路上のデコボコを伝えやすいが、引き締まり感が伴って不快ではない。速度が上昇するとフラットな乗り心地になり、ギヤ比と同様に高めの速度域を重視している。
取りまわし性も良い。全幅は1775mmと少しワイドだが、全長は4175mmに収まる。17インチタイヤを装着したSUVながら、最小回転半径は5.2mと小さい。ボンネットが視野に入り、サイドウインドウの下端も今日のクルマでは低く感じる。ボディ後端のピラー(柱)は少し太いが、後方視界に不満はなく、SUVとしては車庫入れや縦列駐車が行いやすい。
長く使って飽きのこない買い得車
もっとも継続生産されるエスクード2.4はそれ以上だ。2.4リッターエンジンを搭載する後輪駆動ベースの本格オフロードSUVで、4WDは常に4輪を駆動できるセンターデフ式。駆動力を高める副変速機も内蔵する。アルミホイールなども装着した上で、4速ATの価格は228万9600円と安い。発売が2005年だからレーダーブレーキサポートIIなどは装着されないが、メカニズムを考えると超絶的に買い得なSUVだ。
このようにエスクードの「先輩と後輩」は、地味だが真面目に、良心的に造られている。
後輩エスクードが登場した時は、「SX4 S-CROSSもあるのに、紛らわしい輸入を開始したな。スズキの小型車は分からん」などと思ったが、試乗すると納得できた。エスクードの先輩と後輩、これから輸入を開始する「イグニス」などは、いずれも軽自動車のスズキスピリットで造った海外戦略車なのだろう。見栄えよりも機能と価格本位。長く使って飽きのこない買い得車なら、爆発的に売れなくても息の長い人気を保てる。
[Text:渡辺陽一郎 Photo:茂呂幸正]
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