大人気C-HRにライバル現る!? スバル、クーペSUV「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」発表【ジュネーブショー2019】

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:SUBARU

スバルの新たな方向性“BOLDER”を具現化した初のコンセプトモデル

SUBARUは、第89回ジュネーブ国際モーターショー(スイス)で、コンセプトカー「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」(スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)を世界初公開した。詳細は明らかにされていないが、フォレスターとは異なり全高は抑えられたクーペルックで、トヨタ C-HRやレクサス UXといった流行りのコンパクトSUVジャンルも強く意識し、市販化も視野に入れたショーカーだと思われる。

>>良い意味で“スバルらしくない”スタイリッシュさ![VIZIV ADRENALINE CONCEPT フォトギャラリー]

「大自然の中を想いのままに走りまわりたい」新しいスポーツヴィークルを表現

今回ジュネーブショーで公開した「VIZIV ADRENALINE CONCEPT」(ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)は、スバルが掲げる“BOLDER”の考え方のもとデザインされた初めてのコンセプトカー。

ダイナミックで力強い造形を持つボディには、乗員をしっかりと守るルーフやプロテクターを大胆に配置し、強靭さと軽快さを両立。ホイールからオールテレーンタイヤに繋がるホワイトのアクセントは、フィールドギアの機械的な印象を強調する。

アクティビティをサポートするユーティリティと、道を選ばず、速く、意のままに駆け抜ける愉しさを併せ持ち、アクティブマインドを持つ人の「大自然の中を想いのままに走りまわりたい」という気持ちを駆り立てるような、新しいスポーツヴィークルを表現したのが、「VIZIV ADRENALINE CONCEPT」(ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)だ。

ヴィジヴ アドレナリン コンセプトの市販化はいつ!? 価格も大胆予想

XVやフォレスターとの違いは!? ボディサイズやデザインを検証してみる

スバルには既にコンパクトSUVカテゴリで「SUBARU XV」を用意している。5ドアハッチバックの「インプレッサスポーツ」をベースに最低地上高をアップし、内外装のデザインにもSUVのタフなイメージを加えたモデルとして、人気を集めている。ボディサイズは全長4465mm×全幅1800mm×全高が1550mmだ(ルーフレール付きモデルは+25~45mm)。

ちなみに兄貴分であるフォレスターのボディサイズは全長4625mm×全幅1815mm×全高1715~1730mmだ。現時点ではヴィジヴ アドレナリン コンセプトのボディサイズは明らかにされていない。

ヴィジヴ アドレナリン コンセプトをXVと比較すると、専用デザインを与えられ、最低地上高もさらにアップ。タイヤも太くオフロード仕様のものを履き、より力強いイメージがある。サイドウィンドウのガラス面は比較的小さめで、クーペSUV風の要素が見受けられる。運転席からの視認性にこだわるスバルからすると、ヴィジヴ アドレナリン コンセプトのデザインはかなり大胆な変革にも思えるが、果たして市販化はあるのだろうか。

ヴィジヴ アドレナリン コンセプト、市販化の可能性は!?

先に記した通り、ヴィジヴ アドレナリン コンセプトのライバルとしては、トヨタ C-HRやレクサス UXなど国内外のメーカーで様々な車種が想定される。後発組のスバルとしては不安要素もあるだろうが、まだまだ市場規模の拡大も見込まれる。

デザインについては、コンセプトカーらしい加飾が施されているものの、全体のフォルムは極めて現実的だ。これらの理由により、オートックワンでは市販化の可能性大だと考える。C-HRの価格帯(約230万~300万円)や、兄貴分であるフォレスターの価格帯(約280万~310万円)を考えると、300万円以下の価格設定が必要となるだろうが、逆にプレミアムモデルとしてフォレスターより高い値付けをしてくる可能性も否定出来ない。

発売時期だが、これまで“ヴィジヴ”の名がついたコンセプトカーのデザイン性を継承したモデルが市販されたケースが「VIZIV FUTURE CONCEPT」(2015)⇒「フォレスター」(2018)くらいで実例がほとんどない。気の早い話で恐縮だが期待を込め、ヴィジヴ アドレナリン コンセプトの市販化は2020年と(勝手に)予想する!

[レポート:オートックワン編集部/Photo:スバル・オートックワン編集部]

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