スゴいぞ新型レヴォーグ! 注目のアイサイトXを公道でテストしてみた(2/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:MOTA編集部
ふたつのナビを搭載!? その正体とは?
システム一新! カメラに加えて初のレーダーも
新世代アイサイトは、2014年のVer.3に比べ、このふたつのカメラの視野角が大幅に広角化されたこととともに、さらに高速処理が可能な画像認識マイコンを採用することにより、画像認識の精度とパフォーマンスを飛躍的に高めている。これにより、プリクラッシュブレーキ性能の向上だけでなく、衝突回避のサポート領域を向上した。
このカメラに加え、新設された左右の前側方レーダと、既存の後側方レーダを組み合わせ、さらに支援の精度を上げていると同時に、今回の進化の最大のキモとなるのが、イノッチこと井ノ原快彦氏もCMで体感している準天頂衛星やGPSを使用した「3D高精度地図ユニット」の採用だ。こちらはさらに上位のアイサイトXに備わっている。
つまり、新型レヴォーグのアイサイトX装着車にはナビゲーションシステムがふたつ、搭載されている。ひとつは我々ドライバーが行き先や現在地を把握するために目で見て使用しているナビ、そしてもうひとつはアイサイトだけが使用する、表に出てこないナビだ。
ナビがふたつも!? 役割分担がアイサイトXのキモ
なぜふたつも搭載する必要があるのか? それは得意分野が大きく違うから、である。
カーナビゲーションに用いられている地図データは、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、また建物の名称などは詳細に表示させるものの、たとえば車線ごとの地形や勾配、傾斜などは把握していない。つまり、従来のカーナビゲーションの地図データを先進安全技術に応用するには適していなかったのだ。
これを補完するのが「3D高精度地図ユニット」で、GPSや準天頂衛星は驚くほど正確かつ高精度に自車位置を検出するそうだ。
たとえば、2車線あれば走行車線にいるのか、それとも追い越し車線にいるのか、それすらもわかってしまうのだという。
じゃあそれをカーナビにも使えばいいじゃないか! というとそうではなく、いわゆる情報の取捨選択の結果がこのダブルでの地図データ搭載という結論なのだという。
フル液晶メーターの使い勝手も良好! しかも親切
これらの技術の出口として、一番強く感じたユーザーメリットは、フルデジタルになったメータークラスター内に表示される、様々なインフォメーションの表示がとてもわかりやすくなっていた、ということだとも感じた。
たとえば先述のアイサイトのスタンバイOKを示すランプや、料金所認識のイラスト、それから急カーブを認知した際のジグザグの矢印など、見た目にすぐにわかりやすい情報の整備ともいえる表示の数々だ。
ただ一方、前車が別の車線に移ったなど、前車を見失った際にいちいちピッ、と鳴るのが最初、なんのアラートなのかわからず、ちょっとドキドキした。
頻繁に鳴るため、これでドライバーがアラートに対して緩慢にならないかだけが少し心配ではあるが、それ以外は非常に信頼度が高い。
アイサイト開発から30年の歴史の中で培った技術が、きちんと改善されユーザーの安全を真摯に守ろうとしている。アイサイトXはその気合を感じる仕上がりになっていた。
【筆者:今井 優杏】
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