レガシィ ヒストリー -前編-(2/3)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:富士重工業株式会社
全てはここからはじまった。初代編
レガシィは1989年1月、レオーネの後継モデルとして誕生した。スバルのお家芸である水平対向エンジン+シンメトリー4WD(現在はシンメトリカルAWD)レイアウトを採用した、5ナンバーサイズの4ドアセダンとツーリングワゴンに、当初は2Lと1.8Lの4気筒エンジンをラインアップさせたのが始まりだ。
当時のスバルのフラッグシップカーである上級クーペのアルシオーネにも通じるクサビ形のボディに、ブリスターフェンダー、ブラックキャノピーなど、未来感あるスタイリングが印象的だった。セダンにはターボエンジンを搭載するRSグレードが設定され、当時の10万km世界記録を塗り替えるなど、“走り”のイメージを追求していた。
1989年10月、後のレガシィの人気を決定づけるツーリングワゴンGT(255万5,000円~264万8,000円)が追加された。セダンRS譲りの200ps/6,000rpm、26.5kgm/3,600rpmを発生するDOHCターボエンジンを搭載。それまで不在だった高性能なワゴンという明快なキャラクターが支持され、発売とともに大人気を博した。
1990年5月、一部改良によりB型へと進化。装備面の充実とラインアップの拡充が図られた。
1991年6月、ビッグマイナーチェンジを実施。エクステリアパーツの多くがリフレッシュされ、よりモダンなテイストに一新。ボディカラーには8色の新色が追加された。
インテリアについても、新色の設定、シート生地の変更、フルオートエアコンやメーターパネルの改良などが行なわれた。
さらに、ブライトンに新開発2Lエンジン(125ps)、VZ系のAT車には専用チューンのDOHCエンジン(140ps)が設定されたほか、2LNAセダンにRSの足まわりを移植した「VZタイプR」が設定され、特別仕様車扱いだった「TiタイプS」がカタログモデルとなった。
1992年6月には、セダンにスポーティナ「GTタイプS2」、ツーリングワゴンに、135psの2.2Lエンジンを搭載したレガシィ初の3ナンバー車「ブライトン220」や、ツーリングワゴン初のFFモデル「ブラントンFF」が追加された。
また同時に、従来からのラインアップにおいても、2LNAのDOHCエンジン車の吸排気バルブがダイレクト駆動とされたほか、UVガラス、ヒーテッドドアミラー、BBSホイールなどが選択できるようになったほか、セダンのリアガーニッシュをブラックとし、シート生地やスピーカーを変更するなどした。
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