ホンダ 新型シビック vs スバル インプレッサスポーツ どっちが買い!?|人気の国産ハッチバックを徹底比較。(1/3)
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:茂呂 幸正
目次
- 新型シビックは売れ筋のインプレッサとどう戦うのか?徹底分析!
- ホンダ 新型シビックハッチバックとスバル インプレッサスポーツのプロフィール
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|価格とグレード構成の概要
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|燃費性能比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|ボディサイズ・外装デザイン
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|室内サイズ・内装デザイン比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|室内装備・荷室の使いやすさ比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|後席の乗り心地・居住性・静粛性比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|メーター&インパネの見やすさ・運転のしやすさ比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|安全性能比較
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ おすすめグレードは?
- 新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ どっちが買い!?
- スバル インプレッサスポーツとホンダ 新型シビックハッチバックの主要スペック
新型シビックは売れ筋のインプレッサとどう戦うのか?徹底分析!
2017年9月29日に日本国内で発売が予定されている新型シビック。先代タイプRは限定販売などがされていたが、通常のシビックとしては2010年に国内販売を終了して以来、約7年ぶりとなる復活である。
シビックというと、どうしてもコンパクトカーのイメージが抜けないかもしれないが、その部分はフィットに任せ、新型シビックは堂々とした3ナンバーサイズとなっている。今回、日本で販売されるのは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2つのボディタイプということで、ガチンコライバルとなるのはスバル インプレッサとなるだろう。
月販販売台数ランキングで常に上位をキープし、運転支援システムのアイサイトの評価も高いインプレッサに真っ向勝負を挑むことになる新型シビックがどういった戦い方をするのか?
今回は両車の特徴などを分析していきたいと思う。
ホンダ 新型シビックハッチバックとスバル インプレッサスポーツのプロフィール
新型シビックはハッチバックとセダン、そしてスポーツモデルのタイプRの3タイプがラインナップされ、海外仕様に存在する2ドアクーペは残念ながら今回は導入されていない。MT車が用意されることでも分かるように、ハッチバックはよりスポーティな性格付けがなされている。近隣のディーラーによると先行受注の割合は7:3~8:2の割合でハッチバックが多くなっているというから、やはりシビック=スポーティなハッチバックというイメージが未だに根強いのかもしれない。なお、ハッチバックは英国生産車を輸入しており、セダンは日本生産となる。
新型シビックに搭載されるエンジンはタイプRを除き1.5リッターVTECターボとなるが、ハッチバックはハイオク仕様にしたハイチューン版のL15型エンジンが搭載され、最大出力は134kW(182PS)/220N・m(22.4kgf・m)と2.4リッターNAクラスの出力を発生させている。なおハッチバックのMT車は前述のCVT車よりも過給圧を上げ、最大トルクが240N・m(24.5kgf・m)へと向上させている。
なお、セダンにはレギュラーガソリン使用のL15B型が搭載されるが、それでも127kW(173PS)/220N・m(22.4kgf・m)と十分な出力を達成している。
一方のインプレッサは2016年10月に通算5代目となる新型へとフルモデルチェンジを行なった。それまでの従来型シャシーから、全てを一新した「スバルグローバルプラットホーム」を採用して全てにおいて大幅なレベルアップを果たし、高い評価を集めて2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
ボディタイプは2種類で、ハッチバックのインプレッサスポーツとセダンのインプレッサG4だ。
今やスバルの代名詞とまでなったアイサイトを全車標準装備したほか、国産車で初となる歩行者保護エアバッグも全車に標準装備し、安全性の高さは折り紙付き。さらに先日の商品改良で、アイサイトの夜間走行における歩行者認識性能を強化したほか、後退時自動ブレーキシステムを追加し、アイサイトセイフティプラスとしてサイドビューモニター機能も追加したことで、より一層の総合安全性能の底上げを行なっている。
搭載されるエンジンは、スバルのお家芸である水平対向4気筒NAエンジンの1.6リッターと2リッターの2機種。1.6リッターが85kW(115PS)/148N・m(15.1kgf・m)、2リッターが113kW(154PS)/196N・m(20.0kgf・m)とシビックに比べると大人しく感じるが、シンメトリカルAWDと呼ばれる低重心なAWDシステムを選択することができるのがアドバンテージとなる。
そんなインプレッサは2017年上半期(1月~6月)の販売台数ランキングでは11位となる41,222台をマーク。実はこの数字、ラインナップにハイブリッドモデルを持たない車種としてはトップの数字となっている。
新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|価格とグレード構成の概要
新型シビックはモノグレード展開となっており、メーカーオプションの内容で価格が異なっているだけで、全車FFの2WDとなっている。
基本モデルが2,800,440円となり、本革シート仕様をチョイスすると3,011,040円となる。安全運転支援システム であるホンダセンシングを非搭載にすると2,730,240円となるが、これを選択するユーザーはほとんどいないだろう。なお、MT車は基本モデル(2,800,440円)でのみ選択可能となるが、ホンダセンシングの渋滞時追従機能は装備されない。
インプレッサは、1.6リッターが1グレード、2リッターが2グレード用意され、それぞれに2WDと4WDが用意される。ハッチバックのインプレッサスポーツとセダンのインプレッサG4、価格は全て共通だ。
1.6i-Lが1,944,000円、2.0i-Lが2,181,600円、2.0i-Sが2,397,600円とグレード間の価格差は22万円前後となるが、1.6i-Lから2.0i-Lにクラスアップすると、エンジンが2リッターに拡大されるだけではなく、本革巻ステアリング&シフトノブやスマートキー、6スピーカーやフォグランプなど多くの装備が追加されるため買い得感が強いだろう。
2.0i-Sにはエアロパーツや18インチアルミホイールのほか、フロントに16インチ2ポットブレーキが装備され、旋回性能向上や危険回避に寄与するアクティブ・トルク・ベクタリングも装備されるため、走りにこだわりたいユーザーはこちらもオススメだ。なお、4WDは全グレードで216,000円高となる
新型シビックハッチバック vs インプレッサスポーツ|燃費性能比較
勝者:引き分け
新型シビックは前述の通り2.4リッターNAと同等の出力を誇りながらも、カタログ燃費で18.0km/L(CVT車)と、フィットRSのMT車(1500ccNA)の19.2km/Lに匹敵する数値をマークしている。
また、燃費とは直接関係ない部分だが、シビックハッチバックにはフューエルキャップを外すことなく給油が可能なダイレクトフューエルシステムを採用している。セルフスタンドを使用する際もフューエルキャップに触れることなく給油できるため、手がガソリン臭くなってしまうようなことがないのは嬉しいところ。
対するインプレッサは1.6リッターが17.0~18.2km/L、2リッターが15.8~17.0Km/Lであり、シビックと比較すると2リッター車では若干劣る数値となっている。しかし、シビックはハイオク仕様、インプレッサはレギュラー仕様となっているため、実際の燃料コストはどちらも大差ない結果になると思われる。
インプレッサ同士のカタログ燃費比較では1.6リッターに軍配が上がる。しかし、「トルクに余裕がある2リッターモデルはアクセル開度が小さくても済む場合があるため、実燃費ではこちらも差は出ないだろう」と販売店スタッフは語る。
その他のランニングコストとしては自動車税が挙げられるが、シビックが1500cc以下の区分になるのに対し、インプレッサは1.6リッターも2.0リッターも1500cc以上2000cc未満の区分となるため、年間で5000円の差額となる。その点ではシビックのほうが安い。またシビックは全車18インチタイヤ(235/40R18)となるが、インプレッサは18インチでもワンサイズ小さい225/40R18となるほか、17インチや16インチ仕様も存在するため、長く乗るとなるとタイヤ代で差が出てくる可能性は高い。
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