スバル インプレッサWRX STI A-Line 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:原田 淳
エンジンは専用にチューニングされたEJ25
EJ25というと、アウトバックXTでの評判も記憶に新しいが、同じ型式名ながら専用にチューニングされたA-Lineでは、さらに力感みなぎる印象となっている。 2,500rpmで最大トルクの95%を発揮し、2,800~6,000rpmという幅広い領域でずっと最大トルクを発生するという、文字通りそのとおりの感覚。リニアにトルクが立ち上がり、高回転域ではパンチの効いた加速を示す。
一方、EJ20は回すとパワフルだが、実用域のトルク感がやや薄く、ピックアップもあまりよろしくない。それがEJ25では、一般走行時の緩加速でのドライバビリティに優れる。おかげでSI-DRIVEを「I」にしても、あまりストレスを感じずにすむ。
さらに、いまいち違いのわかりにくかった「S」と「S#」の味付けが、より明確に差別化された。「S#」を選ぶと、Dレンジのままでもシフトスケジュールが高回転キープとなり、意に反してシフトアップすることがなくなる。
また、MTでヒール&トゥするように、シフトダウン時に自動的に空吹かしをしてエンジン回転数を同期させる「ダウンシフトブリッピングコントロール」のレスポンスも極めて素早い。ただし、惜しむらくはシフトチェンジ自体のスピードだ。せっかくのマニュアルモードを楽しむには、多少ショックはあっても、もう少し速いほうが好ましく思う。
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