今シーズンも「SUBARU ゲレンデタクシー」がやってきた! スバル車“雪道最強”伝説を支えるタイヤ技術とは

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2020年で7年目となるSUBARUゲレンデタクシーが、1月18日から19日にかけて苗場スキー場で開催された。車両はスバル アウトバックをはじめフォレスターやXVが登場。雪上のゲレンデを上り下りし、乗員はもちろんスキーヤーたちの目も楽しませていた。その足元は昨年よりダンロップのスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」を履いており、その性能の高さを見せつけていた。

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目次[開く][閉じる]
  1. スキー場のゲレンデをスバル車で上ったり下りたり
  2. ダンロップブースは大人から子供まで楽しめる
  3. 全ての試乗車にダンロップ WINTER MAXX 02を装着
  4. これまでにないほど荒れた路面でも安心感は相当なもの
  5. SUBARUユーザーは特典も

スキー場のゲレンデをスバル車で上ったり下りたり

そもそもSUBARUゲレンデタクシーについてもう一度おさらいしておこう。スキー場のゲレンデをベースに、リフトで山腹を登るのではなく、タクシー代わりにSUBARU車で登ってしまおうというもの。従ってスキーやスノボを積んでスキーヤーやスノーボーダーとともにゲレンデを快走し、ポイントで降ろす、あるいはそのままゲレンデのふもとまで下って来るものだ。

スバル/フォレスター
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新車価格:
306.9万円385万円
中古価格:
34.8万円453.8万円

ゲレンデ走行だからといって、特別なことは何もしていない

SUBARU国内営業本部マーケティング推進部宣伝課主任の鈴木雄太さんは、「例えばリフトから見下ろしたときに、実際にクルマなどがいるはずもない雪上をクルマが走っていたらすごいと皆が思うでしょう。それをきっかけにSUBARUの走行安全性能などを知ってもらいたいという思いから生まれたのがこのゲレンデタクシーです」ときっかけを説明する。

そして今回装着しているダンロップのスタッドレスタイヤについては「世界のタイヤメーカーの中でも雪道に非常に強いタイヤです。そことタッグを組んでクルマとタイヤの両方の性能をより引き出せるようなイベントにしたいと思っています。かなりの急坂ですがそこでもしっかりと走行出来るところを見てもらいたいですね。車両は市販車のまま、スタッドレスタイヤ装着しか特別なことはしていないので、本当にすごいと思います」とその印象を語る。

スバルとダンロップとのタッグはこれで2年

ゲレンデタクシーでダンロップとのタッグは2シーズン目だ。鈴木さんはその印象を、「お客様が乗り終わった後に“あーすごい!”と笑顔で降りて来る。そこに全てが表れています」という。

実は今年は雪が少ないこともあり、一部コースを変更。路面は1週間前から水をまいてガチガチに固め、雪が崩れないようにしている。従ってツルツル滑る状況なのだ。「我々スタッフが登ろうとしたら転んでしまうくらいツルツルのところをしっかり走ることが出来ますので、タイヤの性能が相当表れているのでしょう。本当にありがたい思いです」と述べた。

「昨年は4週末開催日し、4500人ほどが乗車。お客様にクルマとタイヤの性能を存分に味わってもらえました。昨年のコースよりもかなりガチガチに凍っていますので相当横になって走る状況です。間違いなく昨年より凄い経験が出来るのでは」と笑顔で語った。

ダンロップブースは大人から子供まで楽しめる

SUBARUゲレンデタクシーの乗降場所にはダンロップがブースを出展。スタッドレスタイヤのWINTER MAXX 02とSG8が展示されたほか、昨年に引き続きコーンスープを無料配布。またミニゲームなどが用意され、大人から子供までが楽しめるようになっている。

また、ゲレンデタクシー参加者以外も利用できるダンロップカフェもオープン(今年は苗場のみ)。無料でコーヒーが提供されるほか、DVDで去年のゲレンデタクシーの様子と新しい冬タイヤのCMを放映。そこには、今回展示しているWINTER MAXX 02に配合されている液状ファルネセンがCM使われている実物も展示されていた。

全ての試乗車にダンロップ WINTER MAXX 02を装着

さて、昨年からダンロップはゲレンデタクシーにスタッドレスタイヤを提供しており、今年は試乗車の全車にWINTER MAXX 02が装着された。

住友ゴムタイヤ国内リプレイス営業本部販売企画部課長の角屋 眞実子さんによると、「上り坂などでSUBARU車の性能が凄いうえに、ダンロップのタイヤの性能も実感したというコメントを多くもらっています。実際にスタッドレスタイヤを履いているお客様が多いので、スノータイヤの訴求にはすごく効果があります」とこのイベントの印象を述べる。

また「(来場者から)積極的に質問をしてもらえることもありがたいですね。普段タイヤはなかなか注目を浴びませんので、そのときにいろいろな話が出来ます」とコメント。

参加ユーザーから集まる質問数No.1の話題とは

来場者から集まった質問の多くは、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の選び方だという。そこで角屋さんにどのように回答しているかを聞いてみた。

「まずはいざとなった時にきっちりと止まってくれる、滑らないということが重要です。ただしそれだけですと1年効けばいいかなとなるかもしれませんが、そうではないですよね。その止まる安心感が長年続いてほしい、性能の長持ちが大事なのです。ここを知らない方々が多くいらっしゃいます」という。

また、「ドライ路面の性能も大切です。スキー場まで高速などを使って走って来ますので、走行安定性の面でのヨレ感がどうか。実はスタッドレスはサマータイヤに比べると少しヨレる傾向がありますので、ドライからスノー路面までの安定した走りという着眼点で選ぶということもポイントです。ダンロップとしては、ロングライフ(性能が保たれる)という強みがありますので、そこを含めてお話をしています」と説明し、「買い替え等を含めて参考になればいいなと思っています」と述べた。

ゲレンデタクシーの盛り上がりは最高潮に

角屋さんは今年の印象を、「苗場はスキーが本当に好きな人達が来ているんだなというくらい朝からお客様がいっぱいで、そこでゲレンデタクシーをSUBARUと一緒に出来るということがまず嬉しいですね。またブースも拡張したことで、ファミリーの方にも楽しんでもらえており、ゲレンデタクシー全体が盛り上がっているのではないかと感じています」とのことだった。

“モチ・ロン・ギュ”をスキーヤーたちにアピール

今回のゲレンデタクシーの足元を固めたダンロップWINTER MAXX 02は、ダンロップ史上No.1の“氷上性能”と“長持ち”(“効きの長持ち”+“ライフの長持ち”)を実現した乗用車用スタッドレスタイヤだ。

「ダンロップの売りでもある“モチロンギュ”をアピールしているタイヤです」と住友ゴムタイヤ国内リプレイス営業本部販売企画部の瀬戸山浩さんはいう。「ロングライフで4年使え、氷上性能でぎゅっと止まる。スタッドレスは氷上性能や雪上性能が必要ですから、そこの技術力はあります」と説明。液状ファルネセンゴム採用で氷上性能が長もちし、混ぜ物が少ない高密度ゴム採用でゴムがすり減りにくい。さらに冷えても液状ファルネセンゴムにより 凍結路面により密着するとのことなので、このゲレンデタクシーにふさわしいタイヤといえよう。

これまでにないほど荒れた路面でも安心感は相当なもの

前置きが長々となってしまった。取材陣も今回ゲレンデタクシーに同乗することが出来たので、その印象をまとめてみよう。

新井 敏弘選手やその息子の新井 大輝選手をはじめ多くのラリーストが今回もタクシードライバーを務めていたが、我々を乗せてくれたのは川名 賢選手だ。全日本ラリー選手権には2010年から参戦し、2013年はシリーズチャンピオン、2012年、2014年、2017年、2018年はシリーズ準優勝を果たしている。また、海外ラリーの経験も豊富な手練れラリーストで、クルマはSUBAR XVだった。

川奈選手はスタート前に、「今回のコースは手前がツルツル、奥がふかふかで色々な路面を経験出来、お客様は楽しいと思います。特に上はスタックしかけるくらいの感じなのですが、それでもタイヤとクルマが良いのでちゃんと走破出来るという経験はなかなか出来ないものです」とのこと。

まずはゆっくりと20Km/hくらいで1周する。中腹くらいまではまさにアイスバーンだが、タイヤは確実にグリップし、傾斜によって若干クルマは流されるものの、それ以外はまさに普通に走る印象だ。それ以降の路面はかなり荒れており、XVの車高をもってしてもフロントは路面に擦ってしまうほどだった。

2週目はスピードアップ。アイスバーンではあえて姿勢を崩してスライドさせるが、「滑っている時とグリップしている時の差がすごく分かりやすいタイヤです。非常に悪い路面でもきちんと走れるのでタイヤの性能はとても高く、特にアイスバーン時のグリップ性能が非常に高い。これはとても重要なことです」とコメント。その時にあえてブレーキングしてくれたのだが、“ぎゅっ”と止まったので安心感はとても高かった。

XVに関しては、「アクセルコントロールが非常にやりやすくダイレクト。雪を走る上で大事なのはアクセルのレスポンスがすごく重要で、このクルマはすごく人間の意志に近いです。CVTでも違和感は全くありません」と高評価だった。

SUBARUユーザーは特典も

さて、苗場でのSUBARUゲレンデタクシーは終わってしまったが、次回は2月1日~2日、長野県エコーバレースキー場で開催される。

前出SUBARUの鈴木さんによると、「次のエコーバレーではかなり気合が入ります」という。「SUBARUユーザーにもっと楽しんでもらいたいと、SUBARU専用駐車場を作ります。そこではオフ会のような、SUBARUユーザーが来てこんなにSUBARU車がいっぱいいると楽しんでもらえるようにしたいと思っています。

またSUBARUはSAJ(公益財団法人全日本スキー連盟)に40年以上車両提供をしています。そことタイアップして、オリンピック出場経験もある吉岡大輔選手によるスキー教室をユーザー向けに開催します。そういったところも含めてSUBARUユーザーにもゲレンデタクシーを楽しんでもらえるようにしていきます」と意気込みを語った。

[文・写真:内田 俊一]

ゲレンデタクシー2020ティザームービー【動画(SUBARU On-Tube)】

スバルが雪山を駆け上る!

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内田 俊一
筆者内田 俊一

1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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