路面の温度は40度!50年前のスバル360でゴールを目指す! グレートレース【第7日目】
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:上野訓宏
グレートレース7日目 スバル360の一生懸命な挑戦をみんなが見守っている!
アメリカ縦断のグレートレースは7日目が終わった。
初日からトラブル続発し、正直なところ、走りきることなど難しいと覚悟していただけに望外の状況といってよいだろう。
驚いてるのは私だけじゃないようだ。昨日あたりからエントラントの皆さんから声を掛けていただく。すぐリタイアするだろう、と思っていたのかもしれない。
興味深いことに人間、一生懸命やってると誰かが見ている。
毎日夜遅くまで整備し、走り出せばアメリカの道路状況(長いアップダウンやスバル360だと一般道でも全開走行を強いられるほど流れが速い)に翻弄され、オーバーヒート。
暑いアメリカの夏 熱気でダウン寸前!?
スバル360を開発した皆さんの名誉のために書けば、今回出ているトラブルの全てが、経年変化のためと言って良かろう。
例えば本日出たトラブルは、明らかなパーコレーション。気温33度。舗装路上は40度近くになっている。冷気で無く熱気でエンジンを冷やさなければならない。
とはいえ冷却能力については新車時と変わらないため、ほぼ全開となる90km/h巡航してもオーバーヒートすることもなし。問題はエンジンルームの上に搭載されている燃料タンク。熱いエンジンの上に付いているのだ。
ただ、新車時なら断熱材が効果を持っていると思われる。されど50年前のフェルトは断熱効果という点で厳しいのだろう。走行中、何度かエンジン止まった。
キャブレターに行く燃料ホース見たら泡だらけ。ホース抜くと熱湯に近いガソリンが気泡と共に出てくる。沸騰しているのだ。
いわゆる『パーコレーション』という症状。
すでに十分熱くなったガソリンが、高温になっているエンジンルームの中のホースを通ってくる。この間で沸騰するワケ。
今から燃料タンク外す時間もなく、唯一の選択肢はパーコレーションを起こさないよう抑えて走るのみ。
とはいえ、アメリカの道路は流れが速く、最低でも75km/h以上必要。
一方、経年変化を除けば望外に良いクルマだと感心している。本日は簡易舗装(穴あいた場所をパッチで補修したもの)区間もあったのだけれど、ほとんどフルストロークしているのにサスペンションのトー変化が無いため、驚くほどの直進性を持つ。
新車のスバル360なら熱にも耐えるだろう。
レースも終盤残りは2日 みんなの笑顔を燃料にがんばれ!スバル360
残りは2日間。全く楽観出来ない。
ただ、ランチストップとゴールで連日大歓迎してくれる。
スバルは『笑顔を作るブランド』になりたいと言っているけれど、なるほど心からの笑顔は人を元気にさせてくれる。
吉永社長にアメリカで貰った笑顔を見ていただきたいと思う。ゴールでも笑顔がたくさんあったら最高に嬉しい。
[Text:国沢 光宏 Photo: 上野訓宏]
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