カロッツェリアと学生カーソムリエがコラボ!?コンセプトカー計画進行中!(3/3)
- 筆者:
内田 有喜さん(パイオニア販売㈱ マーケティング部)
自分が学生時代を過ごしたのは10年程前になりますが、当時と比べると、まずはコミュニケーション方法の変化を改めて感じさせられました。当時は、SNSはもちろんスマートフォンさえ無い時代。それが今ではスマートフォンが身近な存在となり、SNSを主体とした人との接し方が大きな位置を占めています。その中でクルマを「コミュニケーション」の手段として捉える提案は想定外であり、新鮮さだけでなく、新たに挑戦すべき可能性を感じました。
クルマを人と人をつなげるツールとして捉えることで、カーオーディオを中心とした単なる車室内エンタテインメント空間からさらに価値観を拡げて提案できること。これは自分自身だけでなく、カロッツェリアとしても大きな収穫を得られたと実感しています。
クルマ選定から一緒にディスカッションさせて頂き、学生ソムリエの皆様が現行車種に留まらず、過去の名車まで知見があることにまずは驚かされました。まだ車種を明かすことは出来ませんが、「おおっ」と思うような意外なチョイスでした。また実車を囲んでアイデア出しを行った際にも皆さんの主張が強く、この企画に対する意気込みが良く感じられました。良い意味で、こちらも負けじとアイデアを出す状況に追い込んで頂き、製作に取り掛かるまでのプロセスもお互いに充実した時間を共有できたと思います。
実際の作業においても、クルマ全体をバラバラにする作業や、塗装など初めて作業される部分も多く不安もあったと思います。しかしながら、夜遅くまで真剣に作業を進められる姿からも学生の皆様のクルマに対する熱い想いが溢れ出ており、非常に良い刺激となりました。これを機によりクルマに対する興味を深めて頂き、クルマをドライブやコミュニケーションのツールに留めず、自分の手でより価値ある物に仕上げる楽しさを、今後のカーライフにも活かして頂けると嬉しく想います。
小林 仁太さん(パイオニア㈱ デザイン部)
若者の車離れ、これは私たち若者の目から見ても紛れも無い現実だと感じています。 インターネットで無限に情報を引き出し、SNSで何時でも誰とでも繋がることが出来る、そんなことがスマートフォンによって手の中で可能になりました。無数の情報や娯楽に囲まれた彼らにとって、現代の車が持つとされる価値は、魅力的に映るのでしょうか。指先で誰とでも繋がる時代に、「物理的に移動できる」ことの価値は低くなりつつあるのです。
しかし、スマートフォンを通じた若者のコミュニケーションそのものが希薄なものへと変化しています。実際に会って話すこと、この繋がりの強さ、楽しさに換わることはないでしょう。ここに、現代の若者に訴求できるポイントがあると考えています。
今回学生達が掲げたのが「リアルな繋がりを生む車」というコンセプト。車自体がリアルな繋がりを生み出す「ハブ」として機能するということです。その車を中心に人が集まり、自分と友達とをリアルに繋ぐ空間を生み出す。これは現代の若者が失いつつある「リアルな繋がり」を提供する新しい車の価値の提供ではないかと思います。
今回の制作作業では、学生達には初めての内容ばかりだったようです。慣れない作業をしながらも前向きに取り組む彼らの姿勢に好感を覚えました。トライアンドエラーで少しずつモノを形にしてく今回の経験が、少しでも役に立つ物になってもらえればと考えています。
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