【予算200万円のミニバン選び】スズキ ソリオとホンダ フリード比較! 装備の充実度はソリオに軍配も、ファミリーユースならフリードか!?

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スズキ ソリオとホンダ フリードという一見関連性のないクルマに見えるかもしれないが、じつはこの2台で頭を悩ましているひとも少なくないという。というのも、3列目シートは本当にいるのか? と購入前に考えるユーザーが多いのだった。そのうえ価格帯がかなり近いとくれば、その悩みは納得である。そこで今回はスズキ ソリオとホンダ フリードの内装装備や維持費を徹底比較!

目次[開く][閉じる]
  1. 5ナンバーコンパクトミニバン対決
  2. 価格差14万円! スズキ ソリオの最上級グレードとホンダ フリードの中級モデル比較
  3. 【内装比較】どちらもウォークスルー機能が魅力! 後席のリクライニング機能はソリオに軍配
  4. 【内装装備比較】USBポートの数はソリオの圧勝! 対するフリードは子育てファミリーに便利な機能も
  5. 【シートアレンジ比較】車中泊ならソリオに軍配! フリードは荷物の積み下ろしが超楽な仕上がり
  6. 【先進安全装備比較】どちらも両側電動スライドドアを標準装備! 先進装備の充実度は断然ソリオ
  7. 【維持費比較】燃費は僅差でソリオに軍配! 税金は互角の戦い

5ナンバーコンパクトミニバン対決

コンパクトなミニバンが欲しいパパ・ママはいませんか? 3列シートってホントに必要? やっぱりハイブリッドの方がいいの? などなど悩みは尽きませんよね。

そこでこの記事では、スライドドアで5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで人気のスズキ ソリオとホンダ フリードを徹底比較。購入後の維持費も予想します。

価格差14万円! スズキ ソリオの最上級グレードとホンダ フリードの中級モデル比較

5人乗りなのに超広い車内が魅力のソリオ

まずスズキ ソリオは、2列シート5人乗りでトールワゴン的な使い方ができるコンパクトミニバン。軽自動車造りのノウハウを活かした使いやすい収納や、自転車が積みやすいラゲッジも魅力です。

1.2リッターのマイルドハイブリッドをメインに、1.2リッターガソリンエンジン車も用意。トランスミッションは全てCVT、2WDと4WDが選べます。

外観が豪華仕様になる「ソリオバンディット」があるので、ソリオの外観は少し控えめな印象です。

今回取り上げるグレードは、トップグレードとなる「ハイブリッド MZ」202万2900円。ベースグレードにはつかないフルエアロ、15インチアルミホイールが付き、LEDヘッドライトでLEDサイドターンランプ付きドアミラーも装備されています。

マイルドハイブリッドなのでEV走行や広範囲にわたるモーターアシストはないですが、発進時などにアシストがあるので力強さは得られるでしょう。

コンパクトなボディなのに3列目も快適! フリードはまさに“ちょうどいいサイズ”

一方でホンダ フリードは、3列シート6人乗り/7人乗りが設定され、1.5リッターガソリンモデルと1.5リッターハイブリッドモデルが選べます。ミッションは全てCVT、2WDと4WDが用意されています。

外観もベーシックなデザインのほかに、クロスオーバーSUVテイストとなった「クロスター」、専用エアロ付きで走りをさらに磨いた「モデューロ X」とバラエティ豊か。ラゲッジを自由に使うことをテーマとした。2列シート5人乗りの「フリード+(プラス)」もあります。

今回取り上げるグレードは、ソリオとほぼ同価格帯で買えるガソリンモデルの「G ホンダセンシング」(6人乗り)216万400円。7人乗りは218万2400円になります。

ガソリンモデルの中間グレードのため、ドアミラーやドアハンドルがシルバー塗装ではなくボディ同色となったり、足もとが15インチスチールホイールになったりと、やや控えめな外観ですが、大きく変わるところはありません。ファミリーで乗るには十分な印象となっています。

【内装比較】どちらもウォークスルー機能が魅力! 後席のリクライニング機能はソリオに軍配

ソリオは後席の真ん中シートにアームレストを完備

それでは、室内のシートアレンジや快適装備を比較していきましょう。

まずスズキ ソリオは、前席はセパレートシート、後席はベンチシートで、車内で前後シートの移動ができるセンターウォークスルーが可能です。

後席は左右別々に16.5cmの前後スライドと、最大56度のリクライニング機構がついていて、ゆったりとしたスペース。

「ハイブリッド MZ」には後席のセンターアームレストが装備されているので、よりリラックスして過ごせそうですね。

前後スライドの自在さはフリードに軍配! 3列目だって快適なスペース

対するホンダ フリードは、1列目と2列目がセパレートシート、3列目がベンチシートの6席。もちろんセンターウォークスルーが可能です。

2列目シートは左右別々に36cmの前後スライドができて、リクライニング機構があり、アームレストも装備されています。3列目シートに誰も座らない時はもちろん、6人フル乗車でもしっかりと足もとスペースが確保できるのは、フリードがコンパクトカーの延長ではなく、小さくてもしっかりミニバンとして作られていることを示しています。

【内装装備比較】USBポートの数はソリオの圧勝! 対するフリードは子育てファミリーに便利な機能も

ソリオは夏場に嬉しい後席用サーキュレーターが最大の魅力

装備としては、運転席・助手席シートヒーターやUSB2個、6スピーカーが標準装備。9インチのメモリーナビゲーションはオプション設定です。

ファミリーに嬉しいのは、エアコンの風を早く後席に送り届けるスリムサーキュレーターがあったり、ロールサンシェードや折りたたみ格納式のパーソナルテーブルが後席左右に標準装備となること。全面UVカット機能付きガラスなので、室内での快適性はとても高いと言えそうです。

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前席からリアシートを確認できるミラーがフリードの自慢

装備としては、運転席・助手席シートヒーターは、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンやロールサンシェードとのパッケージオプション。2スピーカーが標準装備で、ナビなどのオーディオはオプションです。USBの設定はなく、アクセサリーソケットが標準装備。

小さな子どもがいるファミリーには、運転席から振り返らずに後席の子どもの様子が見られる「室内確認用ミラー」が標準装備なのが嬉しいところです。

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【シートアレンジ比較】車中泊ならソリオに軍配! フリードは荷物の積み下ろしが超楽な仕上がり

続いてラゲッジの使い勝手を比較しましょう。

ソリオは後席が5:5分割で前倒しでき、荷室側からもスライド操作が可能なので、5人乗車時でもたっぷりと荷物が積めます。床下のサブトランクも大容量で便利です。

また、助手席の座面が前に沈み、背もたれを前に倒せば助手席までフラットになり、サーフボードなどの長い荷物も積み込めます。背もたれは後ろにほぼ90度倒せるので、やや凸凹は残るもののフルフラットになり、車中泊もこなせるでしょう。

>>充実のUSBポートとシガーソケットに注目! 新型ソリオはお出かけや車中泊にピッタリの一台だった

フリードは3列目シートが5:5分割で跳ね上げ格納。操作は女性だとちょっと重労働ですが、その分低い床のスペースを丸ごと使えるようになるので、ベビーカーや自転車の積み込みもラクです。

6人フル乗車の状態だと、奥行きがあまりなく大きな荷物は積めないので、通常は4~5人乗りで3列目は荷室として使うのが便利でしょう。

また、2列目シートがセパレートタイプの場合は折りたたみができず、最前端にスライドさせるか、背もたれを後ろにめいっぱい倒してフラットにして使うことが可能。もし大きな荷物を積むことが多いなら、7人乗り用のベンチシートなら、タンブル機構があって折りたたみができます。

>>【ホンダ フリード検討勢必見】6人、7人乗りモデルどっちがイイ!? 多人数乗車、そして快適性を求めるなら圧倒的に6人乗りモデルだった

【先進安全装備比較】どちらも両側電動スライドドアを標準装備! 先進装備の充実度は断然ソリオ

では安全装備の比較です。ソリオはトップグレードらしく、安全装備はフルに付きます。

誤発進抑制機能やふらつき警報機能、後退時ブレーキサポート、ライト自動消灯システムといった、うっかりミス防止の機能が充実。

そのほか、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール、ヘッドアップディスプレイやオートライトシステムといった、ロングドライブや夜間のドライブに助かる先進運転支援システムもしっかり装備されているのが嬉しいですね。ナビと連動する全方位モニターはオプション設定となっています。

対してフリードは、もともと全車に先進運転支援システム「ホンダセンシング」が標準装備。誤発進抑制機能や歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブクルーズコントロール(ACC)など9つの機能が揃っています。

ただACCは全車速ではなく、30km/h以上で作動するタイプです。オートライトコントロールはついていますが、LEDでアクティブコーナリングライトが付くタイプはオプション設定です。

そのほか、両側パワースライドドアはソリオ、フリードとも標準装備となっています。

【維持費比較】燃費は僅差でソリオに軍配! 税金は互角の戦い

では最後に維持費を予想してみましょう。ソリオは1年に一度かかる自動車税が3万500円。購入時と車検時にかかる重量税が2万4600円です。ガソリン代は、燃費がWLTCモードで19.6km、レギュラーガソリンが平均価格152.1円(8月4日現在)なので、500km走行するためにかかるガソリン代は約3878円になります。

フリードは、自動車税が3万6000円、重量税が1万6800円。ガソリン代は、燃費がWLTCモード17.0km/Lなので、500km走行するためには約4471円かかります。

結論! 装備の充実度はソリオだが、子育てファミリーにはフリードがオススメ

ということで、ほぼ同価格帯で比べると装備の充実度はソリオに軍配。十分に満足度が高そうですが、3列シートを使う機会が多かったり、小さな子どもがいるならフリードの方がやや便利かなという印象でした。皆さんのファミリーにはどちらがピッタリか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。

 

【筆者:まるも 亜希子】

ホンダ/フリード
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まるも 亜希子
筆者まるも 亜希子

大学卒業後、編集プロダクション株式会社エディトリアル・クリッパーに就職、自動車雑誌「ティーポ(Tipo )」の編集者として6年間勤務。2003年にフリーランスとして独立。現在は雑誌やウェブサイトの自動車関連記事に出演・寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

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