カッコいい特別仕様車は工場発案!? 大変革期に生まれたRAV4の特別仕様車は超本気だった(1/2)

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2019年にデビューしたRAV4が未だ人気を博している。追加設定されたPHVモデルは即日完売となるなど、とにかくノリに乗っているのはご存知の通り。しかも、ここに来てダメ押しの一手とも言える特別仕様車を追加したのだ。今回は、そのクルマを紹介しつつ、変わりつつあるトヨタをご紹介する。

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  1. トヨタSUVがアツい! すべてが売れまくり
  2. RAV4の世界観をもっと強烈に!
  3. 伊達じゃない! 完成度はホンモノ
  4. たった10mm、されど10mm。この差が悪路では超役立つ
  5. 誕生のキッカケは工場!? 柔軟な姿勢でニーズに応える
  6. 昔じゃ考えられない! トヨタは今大変革期

トヨタSUVがアツい! すべてが売れまくり

2019年晩秋にデビューしたライズも好調。2020年の初夏に登場したハリアーも好調。初秋に発売されたヤリスクロスも好調。それどころか2019年春にデビューしたRAV4も、いまだに好調なのだという。トヨタのSUVは送り出されるモデルすべてが大成功、といった印象だ。

車体の大きさも異なり、それぞれ違ったキャラクターを持たされて、より多くのユーザーの好みや望みに応えてきた、というワケだ。

RAV4に至ってはSNS発信のオーナーズクラブが誕生したり、思い思いのカスタマイズが施された愛車で集うミーティングが行われたりと、ユーザー同士の交流も活発で、この手のクルマにしては珍しいと感じるくらいに、“趣味のクルマ”としての側面が大きく膨らんでいる様子。

>>勢いがスゴい! 売れまくりのトヨタSUVを一気見

RAV4の世界観をもっと強烈に!

そうしたRAV4ユーザーをざわつかせる特別仕様車が、10月に登場しラインアップの中でもっともタフなイメージの強いグレード”Adventure”(アドベンチャー)に設定された“オフロード・パッケージ”だ。

RAV4のイメージをさらに強調するようなエクステリア、他のモデルと異なることが“そこはかとなく”判るインテリア、そして元々それなり以上に高いレベルにある悪路走破性を高める足まわりが与えられたモデルである。

らしさ全開! 専用パーツが超カッコいい

パッと見の瞬間から“あれ?”と違いを感じるのは、フロントバンパー下側のスキッドプレートとリアのスキッドプレートが、他のモデルのシルバーとは異なる専用のグレーメタリックにペイントされていることが大きい。表情がさらに引き締まって、力強さのようなものが感じられるのだ。

ルーフレールがブリッジ型となり、そこには販売店装着のオプションとなるクロスバーを加えることも可能。

インテリアに目を移すと、シートが専用のフェイクレザーを使ったものとなり、そのシートやインパネ、ドアトリムなどのステッチはレッド。センターのオープントレイやフロントのカップホルダーのアクセントカラーもレッドとされている。

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伊達じゃない! 完成度はホンモノ

最も重要な違いは、ホイールが19インチ→18インチへとインチダウンされたマットブラック仕様のものとなり、普通のタイヤと較べたら段違いに悪路にも強いオールテレインを履いてることだろう。

それだけならドレスアップの範疇かと思われるかも知れないが、最低地上高を10mm上げ、ダンパーの減衰など専用のチューニングを受けたサスペンションまで組み込まれている。

最低地上高210mmというのは、他車のライバル達と較べても高いといえる数値。同じトヨタ内では、ランドクルーザーが225mm、ランドクルーザープラドより220mm、ヤリスクロスは170mmmm、ライズは185mmというイメージ。

ベースのアドベンチャーの200mmでさえ結構な高さだということが数字の上でも判ると思うが、さらに10mm高くなったその“たった10mm”が実は相当に大きいということは、悪路を走る人なら実感を持って理解できることだろう。

ちなみにここでの+10mmとルーフレールの+35mmで、全高は1735mmとノーマルモデル比で45mm高くなった計算だが、これがRAV4アドベンチャーをさらに堂々とした印象に見せている一員であることも間違いない。

トヨタ/RAV4
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新車価格:
293.8万円563.3万円
中古価格:
62.3万円600万円
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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

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