日本から王冠が消える? 果てはSUV化!? 衝撃走るトヨタ クラウンの生産中止騒動 【みんなの声を聞いてみた】

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自動車業界だけでなく、多くの人に衝撃をもたらした一報。2020年11月11日に出回った、15代続く日本の高級セダン「トヨタ クラウン」の生産中止報道だ。果たして、車ファン、一般ユーザー、購入検討者などはどう捉えたのか? ここではSNSで挙げられているみんなの声を紹介していく。

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  1. セダン廃止からのまさかのSUV化!?
  2. 実は件の報道前にマイナーチェンジしていた
  3. SNS上でのみんなの声は?

セダン廃止からのまさかのSUV化!?

衝撃のニュースが飛び込んできた。

トヨタが、1955年の初代誕生から65年の歴史を持つ「クラウン」を現行の15代目モデルをもって販売終了を検討している、2022年以降はSUV系の新型車に切り替える、というものだ。

これは一部新聞等で報じられた内容で、トヨタからオフィシャルでアナウンスされたものではなく、今のところ真偽のほどは定かではない。ただし、近年国内でのセダン市場の縮小化、レクサスの台頭など、それを裏付ける要素は多く存在しているため、これまでは国産高級セダンの象徴だったクラウンですらも厳しい状況にあるのは確かだ。

実は件の報道前にマイナーチェンジしていた

そんなクラウンだが、実はこのニュースが飛び込んでくる数日前にはマイナーチェンジが行われ、インテリアを大幅に刷新している。

これまで度々ユーザーから使いにくさを指摘された上下2画面のセンターディスプレイを廃止し、1画面の12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用のT-Connect SDナビゲーションシステムに、そしてエアコンの操作パネルは物理ボタン式に変更したのだ。

「上下2画面のセンターディスプレイを廃止して1画面に変更」と、一言で言ってしまえば簡単だ。しかし、一体成型されているインパネやダッシュボードの形状を変更するためには、成型用の金型から変更する必要があり一筋縄ではいかない大手術となる。

こういった辺り、本当に販売終了となるのか、はたまたそうではないのか推察するのが難しいところ。

SNS上でのみんなの声は?

そんな渦中のクラウンについて、SNS上ではどのような意見が飛び交っているのか確認してみた。

やはり多かったのは「セダン好きな自分としてはがっかり。この情報が誤報であることを望む」「レクサスの後進、MIRAIの高級志向化などでクラウンの存在感が薄まりつつあるが、伝統が途絶えるとなるとやはり寂しい」「レクサスは世界戦略車であって、クラウンは日本専用で日本のオーナーの為だけに開発される特別な車。これからも、いつかはクラウンです」といった、驚きや存続を求む声。

中には「クラウンは冠婚葬祭でも違和感なく、取引先にも嫌味を感じさせず、みすぼらしくも無い。レクサスは派手過ぎて下品」「レクサスでは大きすぎる、車幅が1800mmに収まるクラウンでなければ困る人は実は多い」といった、いくら好調とはいえ、レクサスは代替えにはならないという声も一定数見受けられた。

また、今回の販売終了報道に対して「デザインさえ良ければ絶対売れる。シンプルで高級感あるクラウンをまた作ってほしい」「若返りを図ったスポーティ志向の結果、訳の分からないデザインで若者にも大人にもそっぽを向かれた」「決してSUVやミニバンのせいだけではない。理由として考えられるのは、やはりそのデザイン」と、単純な国内セダン市場の縮小傾向のあおりだけでなく、そもそものモデルのデザイン性向上を叫ぶ声が多く存在した。

本当に国内から王冠が消えてしまう日が来るのか

2018年のモデルチェンジ時には年間5万台、月平均で約4000台の販売実績を誇ったクラウン。だが直近の2020年度上期(4月~9月)では、月販平均1400台規模に落ち込んでいる。とはいえクラウンは、1955年の初代以来65年・15代に渡る伝統を持ち、トヨタにとって今もなお重要なドメスティックブランドであることに変わりはない。今回のマイナーチェンジなど、ユーザーの声に耳を傾け、素早く改善を図るその姿勢など、その表れではないだろうか。

果たして、本当に国内から王冠が消えてしまう日が来るのか。今後も、クラウンの動向から目が離せない。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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