前席3人乗り!? あまりに変化球過ぎたホンダのミニバンを君は覚えているか?
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
990年代末〜2010年前半にかけて、日本では大小様々なミニバンが誕生する一大ブームが巻き起こった。トヨタのアルファード兄弟やヴォクシー3兄弟など未だ売れ続けているブランドもある中で、今となっては名前すら残っていない一代限りのレアなモデルも数多くある。今回は、超攻めたパッケージングで話題となったホンダ エディックスを振り返る! 今見てもなかなか斬新な車内に注目だ。
常識破壊! 前後3人掛けシートでミニバン市場に挑戦
クルマといえば、フロントに2人、2列目に2〜3人、ミニバンであれば3列目も! というのが通例だが、エディックスは前後それぞれに3人掛けのシートを設置するという挑戦的なパッケージングであった。
しかも、ただ3人を横並びで配置するのではなく窮屈にならないよう、中央のシートを運転席/助手席よりも少し後ろに設置する3by2という独自の配列も魅力であった。加えて、フロント中央のシートは前に畳めば大きなアームレストとしても使えるなど、そんじょそこらのクルマでは味わえない斬新なクルマだったのだ。
なのにサイズはコンパクト! ホンダの意識がスゴいゾ
前後それぞれに3人ずつ座れると聞けば「さぞかし全幅が大きいんだろう」なんて思うことなかれ、全幅は1795mmと一般的なミニバンと同等サイズなのも見事。加えて全長を4.3m弱に収めるなど、比較的コンパクトなサイズでありあがら6人乗車も可能な意欲的なモデルであったのだ。
だが、エディックスがデビューしたのは2004年のミニバンブーム真っ盛りの時期。ホンダの当時のラインアップを振り返ると、背の低いミニバンとして爆発的ヒットを飛ばしたストリーム、現在のように大きくなる前のオデッセィ、さらにはステップワゴンにエリシオンと、ミニバンだけでも4車種が揃っていた。
そんな中で、斬新過ぎるパッケージングのエディックスが投入されたものの、残念ながら多くのユーザーからの支持を集めるには至らなかった。後継車種も開発されぬままに、結果としてわずか5年で静かに去ってしまったのだ。
ステップワゴンやオデッセィのようなスター車種になれなかったものの、エディックスの斬新な発想は今見ても気になる存在だ。現在のホンダは目下バカ売れ中のN-BOXやフィットなどの小さなモデルばかりが目につくが、エディックスのような一風変わりつつも、ホンダらしいクルマを今後も増やしていってほしい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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