15年振り日本復活のオペル! 激動の157年の歴を振り返る

  • 筆者: 竹花 寿実
  • カメラマン:MOTA編集部
画像ギャラリーはこちら

2006年に販売不振を理由に日本を去ったオペルが、2021年に再び帰ってくる。親会社がGMからPSAに変わるなど、日本にいなかった15年の間にオペルには色々とあった。今回はオペルの深い歴史を振り返るっ!

>>医者のためのクルマって何? その正体はコチラ

目次[開く][閉じる]
  1. 1900年代前半から高級車メーカーとして人気
  2. 戦争で紆余曲折あったがGMとの関係は超長い
  3. 日本とは約100年のお付き合い
  4. 一時は国内で3.8万台を売り上げる人気輸入車だった
  5. PSA傘下となり、欧州市場で大復活

1900年代前半から高級車メーカーとして人気

1863年にアダム・オペルが創業したオペルは、当初はミシンメーカーだったが、1899年にフランス車のノックダウン生産で自動車製造に進出。1902年には独自開発モデルの生産をスタートさせている。

1909年には「ドクトルヴァーゲン(Doktorwagen:医者のためのクルマ)」と呼ばれたオペル4/8 PSをリリースするなど、第一次世界大戦前からドイツの高級車メーカーとして名を馳せている。

戦争で紆余曲折あったがGMとの関係は超長い

しかし、第一次世界大戦でドイツが敗戦し、1929年に始まる大恐慌も追い打ちして経営不振に陥ると、欧州市場への進出を進めていたゼネラルモーターズの資本を受け入れ、1931年にはGMの完全子会社となる。

第二次世界大戦中は、ナチスの圧力でGMは経営から離れるが、1948年に経営権を回復。その後は長らくGM傘下で「手ごろな価格のドイツ製実用車」を作るメーカーとして、ヨーロッパで存在感を放ち続けた。

日本とは約100年のお付き合い

日本との関係も長い。最初に日本市場に参入したのは、日本ゼネラル・モーターズが設立された1927年で、戦後も1950年から東邦モーターズが輸入を行っている。

だが排ガス規制への不適合で1976年に中断。1983年に販売が再開され、1989年からは当時GMグループだったいすゞ自動車も一部車種を輸入していた。ちなみに1974年に登場した初代いすゞジェミニは、オペル カデットの兄弟モデルだ。

一時は国内で3.8万台を売り上げる人気輸入車だった

1993年にはヤナセが輸入権を獲得し、1996年には過去最高となる3万8000台以上が販売された。2000年に輸入権が日本ゼネラルモーターズに移管されると、販売網の複雑化や信頼性の低下、商品コンセプトの迷走などにより販売が急減。2006年5月に日本市場から撤退している。

PSA傘下となり、欧州市場で大復活

2009年にはGMの経営破綻から売却が取りざたされるなど、厳しい状況に陥ったが、2012年に登場したアダムの大ヒットでヨーロッパのコンパクトカー市場を席巻。

また同年にPSAと協力関係を結ぶと、プロダクトのクオリティが向上し、ラインアップの魅力も格段に増して、再びヨーロッパ市場におけるメインプレーヤーのひとつに復活。2017年にはPSAが買収し、現在はPSAのブランドのひとつとなっている。

日本市場復活の真相をCEOに直撃

5年ぶりに再参入する理由をオペル・オートモーティブのミヒャエル・ローシェラーCEOに直撃! 2020年2月22日に掲載予定なので、乞うご期待。

【筆者:竹花 寿美】

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

筆者竹花 寿実
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる