自動車評論家 藤島 知子が選ぶ! 年末年始オススメのクルマ映画
- 筆者: 藤島 知子
自動車評論家 藤島 知子が選ぶオススメ映画とは
映画に登場するクルマたちは、そのドラマを印象深いシーンに変えるエッセンスになり得たり、劇的なカースタントに圧倒されて、心に刻まれてしまうもの。スカッと爽快な気分になりたい時にオススメの映画がリュック・ベッソン監督の「TAXI NY」。
フォードのイエローキャブをドライブする恰幅のいい女性の黒人凄腕ドライバーが主人公。スイッチ一つでボンネットの上にスーパーチャージャーが飛び出す戦闘力の高いスーパータクシーのハンドルを握ってNYを爆走。そのうち、美女4人組の銀行強盗事件に巻き込まれ、犯人を打ちのめすストーリーですが、窃盗団が走るBMW 760Liは、アメ車と対極のフォーマルな妖しさを醸し出していて、妙にステキに見えてきちゃったりして。
ハリウッド映画も派手でワクワクしちゃうけど、紳士な反面、いざという時には超カッコよく悪役たちをやっつけてみせるイギリス映画も面白い。2017年製作の「キングスマン ゴールデン・サークル」は、普段はテーラーの看板を掲げる諜報機関「キングスマン」の主人公エグジーがストーリーの冒頭でロンドンタクシーをドライブしてカーチェイス。公園の池の底から、水の中、酸素ボンベも使わずに秘密基地に辿り着いちゃうスーパーマンぶりが笑えます。
英国といえば、スパイ映画として長い間、世界中のファンの心を揺さぶって止まない「007」シリーズも外せません。ボンドカーにはアストンマーティンの「DB」モデルをはじめとする各世代の名車に加えて、BMWのモデルなども。そこに登場するクルマたちは、どれもストーリーを演出する上でヒーローや悪役の魅力を引き立てる存在感を放っていて、ドキドキさせられてしまうものばかりなんですよね。
[筆者:藤島 知子]
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