2月新車販売ランキング-軽自動車の異変-/松下宏(1/2)
- 筆者: 松下 宏
2月新車販売ランキング-軽自動車の異変-/松下宏
今回、ちょっと異変があった2月の販売ランキングについて紹介しておきたい。
2月販売ランキングのベスト10は以下の通り。※()内は販売台数
1位:トヨタ プリウス(27,008)/2位:ダイハツ タント (20,552)
3位:スズキ ワゴンR (18,516)/4位:ホンダ フィット (13,967)
5位:ダイハツ ムーヴ (12,855)/6位:トヨタ ヴィッツ (11,003)
7位:トヨタ パッソ (10,768)/8位:トヨタ カローラ (10,623)
9位:スズキ アルト (10,324)/10位:ダイハツ ミラ (10,046)
首位のプリウスは相変わらずといった感じで、頭一つ飛び抜けた販売台数を記録している。
例のブレーキ問題に端を発した騒ぎが最終的にリコールへ繋がったほか、アメリカで指摘されている予期せぬ急加速の問題が解決していない状態だが、それらの影響を感じさせない売れ行きだ。
リコールの影響で多少はキャンセルなどもあった模様だが、大半のプリウスユーザーはアメリカや日本での報道が騒ぎ過ぎであるとの認識を持っているようで、キャンセルすることもなくそのまま納車を受けているものと見られる。
長らく納車を待ち続けてきたのに今さら変更するまでもない、という考えもあるのだろう。
異変があったのは、「ダイハツ タント」が2位に入ってきたことだ。
これは、従来からのタントに加えてタントエグゼが発売され、これら2モデルを合わせた台数でカウントされているため、タントがワゴンRを上回り2位にランクインしたものだ。
タント エグゼは、「質感を高めた大人のタント」をキャッチフレーズにしたクルマで、これが予想を上回る高い人気を集めている。
タントとの共食いも予想されたのだが、両方を合わせて台数を伸ばそうというダイハツの戦略が当たった形だ。ワゴンRは1年以上もの間、軽自動車の首位を維持してきたが、実に15ヶ月振りにタントに抜かれる結果となった。
それにしても、タントにエグゼ、ムーヴにコンテ、ミラにココアと派生モデルを設定し、しかもそれぞれに標準系とカスタム系を用意するといった緻密なラインナップには恐れ入るばかりだ。
3位のワゴンRも1万8,000台以上を販売しているから、特にワゴンRの販売台数が落ち込んだというわけではない。昨年プリウスに抜かれたのと同じように、エグゼを合わせたタントの売れ行きが勝った形である。
4~10位は、フィット、ムーヴ、ヴィッツ、パッソ、カローラ、アルト、ミラと、ほぼコンパクトカー&軽自動車が上位を占め、10位のミラまでは1万台を超える売れ行きを記録している。
プリウスとカローラのエンジンは1.8リッターが搭載されているが、ほかの車種はいずれも1.5リッター以下である。
フルモデルチェンジを受けたばかりのパッソは、2月は新型車が完全に寄与する状態ではなかったため、ランクも7位にとどまったが、3月はもう少し上位に食い込みそうだ。
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