マツダが“ミニバン撤退”原因は「SKYACTIV(スカイアクティブ)」!?(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
えっ?マツダがミニバン市場から撤退する!?
2016年2月下旬に「マツダがミニバンの生産・開発から撤退する」というニュースが流れた。
現時点でマツダはミニバンのプレマシーとビアンテを用意するが(MPVはすでに同社のホームページに掲載されていない)、この報道の通りなら、次期型は開発されないことになる。ミニバンから撤退する代わりに、SUVなどに力を入れるというのが報道の趣旨だ。
果たしてマツダは本当にミニバン市場から撤退するのか。
このままでは、本当にミニバンの生産を終える可能性も
この点をマツダに尋ねると「将来の商品計画については申し上げられません」という返答だった。マツダに限らずメーカーとしては当然の反応で、似たような質問をすれば、どこでも同様の結果になる。
現時点でマツダが用意するミニバンが発売されたのは、3代目の現行プレマシーが最も新しく2010年7月、ビアンテは2008年7月、先ごろホームページの掲載を終えた3代目のMPVは2006年2月であった。プレマシーも発売後6年近くを経過するから設計が古い。
しかも直近のマイナーチェンジは、プレマシーが2013年1月、ビアンテは同年5月だから、約3年間は改良されていない。3年にわたり手を加えない車種は珍しくないが、今のマツダは2012年に発売されたCX-5以降、商用車とOEM車を除くと頻繁に改良を施している。
つまり車両のすべてを「スカイアクティブ技術」で仕上げたマツダ車には手厚いが、そうではない車種は冷遇され、今ではプレマシーとビアンテを残すだけになった。
となれば、売れ行きも下がっていく。直近の1ヶ月当たりの登録台数を見ると、プレマシーが約500台、ビアンテは約250台にとどまる。他社のミニバンでは、日産の現行セレナの発売時期も2010年11月と古いが、それでも1ヶ月に4,000~5,000台は登録されていることから、プレマシーとビアンテの販売台数が少ないことはお分かりになるだろう。
マツダ車の中で見ても、Lサイズセダン&ワゴンのアテンザは売れ行きが少ない部類だが、それでも1ヶ月に850台前後は登録されている。
以上のような商品改良と販売統計を照合すれば、やはり「ミニバンはこのまま生産を終えるのではないか」という予測が成り立ってしまう。
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