【スクープ！】ホンダから新型クロスオーバー「VEZEL(ヴェゼル)」登場 ～2013年末に発売へ～

東京モーターショー後に市販化へ

ホンダは2013年11月20日、新型クロスオーバーSUV「VEZEL(ヴェゼル)」を、東京モーターショー2013 Hondaブースで初公開した。これまで新車スクープ情報などで「フィットベースSUV」などと呼ばれていたモデルだ。東京モーターショー会場で、12月1日までの会期中に参考出品車として展示する。

なお新型ヴェゼルは12月19日(木)に晴れて正式発表し、年末の12月20日(金)より発売する予定だ。

多面的な魅力と価値を持つクルマ「VEZEL(ヴェゼル)」

冒頭で新型クロスオーバーSUV「VEZEL(ヴェゼル)」と記したが、ホンダでは『SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさ』『多面的な価値を高次元で融合した全く新しいクルマです』(Hondaプレスリリースより)としており、ホンダ自身はあえて「SUV」とはうたっていない。

ヴェゼルとは、カットした宝石の小さな面「Bezel」と「Vehicle(クルマ)」を掛け合わせた造語。宝石の輝きのように「多面的な魅力と価値を持つクルマ」の意味を込めた。

そんなヴェゼルの成り立ちを象徴するエクステリアのデザインは、ボディの下部はSUVらしい力強さや安定感を、いっぽうキャビン部はクーペモデルのような流麗さを、とお互いに相反する要件を両立し表現している。

ヴェゼルのボディサイズは、全長x全幅x全高が4295x1770x1605mm、ホイールベースは2530mm。同等クラスでTOPのシェアを有する、ヴェゼルのガチのライバルとなるであろう「日産 ジューク」(2WD)は、全長x全幅x全高が4135x1765x1565mm、ホイールベースは2530mmと、車体自体はヴェゼルのほうがひと回り大きいようだ。

センターコンソールに特長

現時点で公開されているヴェゼルの公式画像には、特長的なセンターコンソール「ハイデッキセンターコンソール」が含まれている。前席左右を隔てる「壁」を高めることで『クーペのようなパーソナルで上質な空間を創出』(同リリースより)する狙いだ。

そういえばライバルのジュークも、バイクのガソリンタンクをイメージしたというユニークなセンターコンソールのデザインがインテリアの個性となっており、目指す目的こそ違えど何故かここでも「ガチ」だったりする。いっぽうで後席はミニバン並みの広さ、快適性を兼ね備えるという。また荷室についても、広く実用的な積載性能を有する。

クラス初のハイブリッドモデルも設定

ホンダ 新型 ヴェゼルは世界市場に向けて展開を予定するモデル。日本向けには1.5リッター直噴ガソリンエンジン仕様に加え、1.5リッター直噴エンジン+高出力モーターの「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-DCD」を搭載するハイブリッド版を用意する点が特長だ。同クラスでTOPのシェアを有する、ヴェゼルのガチのライバル「日産 ジューク」にはハイブリッドの設定はなく、大きなアドバンテージとなるだろう。

なお2WDモデルに加え、ヴェゼルではハイブリッドモデルにも4WDモデルも用意される。ハイブリッドの4WDモデルはホンダでは初のケースだ。4WDシステムは電子制御の「リアルタイムAWD」(インテリジェント・コントロール・システム)になるものと思われる。

たびたびライバルモデルの話で恐縮だが、ジュークには4WDターボモデルやメーカー製チューニングモデル「ジューク NISMO」まで存在する。ここはホンダにもそういった元気なモデル、例えば「ヴェゼル TypeR」のような新展開にも期待したい！