サーブ 9-3スポーツエステート 海外試乗レポート(3/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:日本ゼネラルモーターズ
滑らかで豊かなトルクを感じさせる走り
ヨーロッパでは6機種のガソリンエンジンと2機種のディーゼルエンジンを搭載したモデルがラインナップされている。日本にはこのうち3機種が導入される見込みだが、今回の試乗車は9-3スポーツエステートの最上級モデルとなるエアロ。ヨーロッパGMの主力エンジンとしてオペル・ベクトラなどにも搭載される新開発のV型6気筒2.8Lターボを搭載したモデルだ。
DOHC24バルブとツインスクロールターボによって発生する184kW/350N・mの動力性能は、1,600kg前後となる9-3スポーツエステート・エアロのボディに対しても余裕十分の実力を発揮する。しかもその加速フィールは実に滑らかで好ましい印象があった。いわゆる古典的なターボにありがちな段差のあるど~んという加速ではなく、滑らかで豊かなトルクを感じさせる走りが得られるからだ。 マニュアル操作が可能なセントロニックの電子制御6速ATも滑らかな走りに貢献している。6段に刻まれたギアによってショックの少ない変速を実現するからだ。レバーを倒して前後に動かせば、マニュアル車感覚のスポーティな走りも可能である。ちなみにほかのガソリンエンジンには電子制御5速ATが組み合わされるという。
試乗車のエアロは最上級モデルとあって17インチの45タイヤを履いていたが、その割には高速クルージングなどでの乗り心地にはしっとり感があった。サスペンション形式は前輪がストラット式、後輪が独立懸架の4リンク式で、サーブ独自のパッシブ・ステアリング機構であるReAxs(リアクシス)を採用することで、スポーティなハンドリング性能を実現したのも大きなポイントである。
ステアリング機構は電動パワーステアリングが採用されているが、サーブ独自の電動パワステは電動を感じさせない自然なフィールが特徴。ダイレクト感のあるシャープなハンドルリングフィールはいかにもサーブらしいスポーティなものだが、コーナーの立ち上がりなどでハンドルを切った状態でアクセルを開けると微妙なトルクステアを感じさせることもあった。
高速クルージングは全体に快適なものだったが、プレミアムブランドの高級車として考えるなら、室内の騒音レベルはもう少し低くても良い。ヨーロッパ車は全体に室内騒音が大きめだが、日本ではより静かな室内が好まれるからだ。サーブが開発して多くのメーカーに展開されるアクティブヘッドレストを装備したシートは、ホールド性が高くて座り心地も上々。長時間の運転でも腰に疲れを感じることがなかった。
サーブ9-3エステートの価格は、試乗した最上級グレードのエアロでは500万円を超えそうだが、2Lエンジンを搭載したベースグレードでは400万円を切る水準に設定されるはず。この価格帯にはBMW3シリーズセダンやアウディA4セダン/アバント、ボルボV50など、さまざまなモデルがラインナップされており、輸入車ブランドの最激戦区だ。9-3エステートはその中で独自の存在感を感じさせるモデルになるだろう。
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