「ロールス・ロイス」は世界最高の遊び心を持つブランドだった|CAR探偵・吉田 由美がウワサを検証【探偵はCARにいる Vol.2】(3/3)
- 筆者: 吉田 由美
- カメラマン:小林 岳夫
日本で1番売れているロールス・ロイスは「ファントム」! しかもリピーターが再び購入しているらしい…
そんな魅力溢れるロールス・ロイスについてもっと知りたくなって、ロールス・ロイス広報のローズマリー・ミッシェル氏へ逢いに行くことにしました。こんにちは、ロージー!
由美 ロールス・ロイスの広報になってどれくらいですか?
ロージー 5年です。その前がBMWで4年。
由美 もうそんなになるんですね。ちなみにロージーは日本語ペラペラなので、この会話は全部日本語で交わしています。広報は1人ですよね?
ロージー はい。今は、日本と韓国の広報です。日本は現在、アジアでは2番目、世界でも5番目にロールス・ロイスを販売する国です。
由美 日本で一番売れているモデルは?
ロージー フルモデルチェンジをしたばかりということもありますが、ファントムです。リピーターも多いです。そしてカリナンが販売されて、実用的なロールス(!)が登場しました。さらにブラックバッジの追加で、今までよりダークでスポーティ、優雅だけどハンドリングが楽しいクルマが増えています。なので自分で運転をするお客様が増えました。ダイナミックでスポーツカー好きも楽しめるクルマだと思います。
由美 うんうん。確かにそうでした!
ロージー ロールス・ロイスは創始者が2人いて、その一人チャールズ・ロールズは今でいうとイーロン・マスクみたいな人で「挑戦」をする人。飛行機を操縦したり、レースに出たり、冒険をする人でした。その象徴がブラック・バッジです。そしてロールス・ロイスの新世代へのアピールとして、「世界最高のクルマ」という位置づけは変わらず、魅力的に進化しています。その一つがブラックバッジであり、もうひとつがカリナンです。
由美 今、ロールス・ロイスの車種は?
ロージー カリナンを入れて5車種です。全部3000万円以上ですが。
お客様の想像すら超える遊び心を提供する、それこそがロールス・ロイス
由美 ロールス・ロイスの広報になって感じたことは?
ロージー ロールス・ロイスはグローバルでも年間4000台前後の販売なので、お客様の顔が見えます。また、1対1でお客様に接して「ビスポーク」(オーダーメイド)のクルマを造ります。造ることの出来るクルマの数が限られているからこそ、お客様のニーズに合わせて個別に仕立てることが出来ます。これは他のブランドでは出来ない事です。
由美 ロールスの工場に行ったことがありませんが、どんな感じなのかしら?
ロージー 工場のラインはとにかく静かです。1台にかかる時間は800時間です。そして60人の人が手を入れています。でも私はラインが動いているのを見たことがありませんが(笑)
由美 それは優雅すぎる。でも優雅なクルマを作るのって、作る人にも余裕が無いといけないのかしら?
ロージー そうですね。なんでも早くやるというより、造るなら時間をかけて、お客様のあらゆるご要望にお応えします。もちろん安全上で出来ないものはあります。たとえばシートベルト素材の変更とか。また内張りなどにシルクやタータンなどといった珍しい素材を選ぶと、それだけ時間もお金も必要になってきます。以前日本のお客様で、欧州や米国とは缶やボトルのサイズが違うからと、日本の飲み物サイズに合わせたカップホルダーをオーダーした方がいらっしゃいました。お客様それぞれにこだわるポイントも違うのです。
由美 今、ブラックバッジの割合はどれぐらいですか?
ロージー ドーンとレイスでは約4割がブラックバッジです。今まで黒に塗った「スピリット・オブ・エクスタシー」が公式には無かったので、最近は選ぶ方が多いです。また、シルバーやゴールド、クリスタルだけでなく、クリアコートに色を塗り、潰したダイヤモンドをフレークした方もいました。
ロールス・ロイスは、お客様に喜んでいただくために、「想像できないものを提案する」「想像を超えるものを提供する」ブランドです。たとえば天井に星をちりばめ、さらに流れ星を流したり。遊び心の塊です。
由美 うわー、素敵!(うっとり…)
[筆者:吉田 由美/撮影:小林 岳夫/撮影協力:ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京]
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