ホンダらしさ全開! ホンダeは超がつくほど小回りバツグン&走りは超新鮮なデキ(1/2)

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興味のない人にとっては、どうでもイイ話ではあるが、RRと聞けばクルマ好きは「お!」となるハズ。そう、ホンダ初のEVとしてデビューしたホンダeはボディの後方に駆動系を配し、後輪を駆動するポルシェなどの本格派のスポーツカーが採用する配置なのだ。ホンダeはご存知の通り、スポーツカーではないが、RRとしたメリットがかなりあるという。今回、実際に街中でテストしたので、その答えを教えます!

>>前タイヤに注目! ハンパない小回り性能がコレ

目次[開く][閉じる]
  1. 賛否あるが、バッテリー容量は必要十分
  2. 開発途中でコンセプトを大変更! 結果ホンダらしさ全開のデキに
  3. EVらしい爆発的加速は0! 力強さではなく気持ち良さがウリ
  4. クルマの動きは新鮮さバツグン
  5. 割切り作戦成功? 結果超面白いクルマに

賛否あるが、バッテリー容量は必要十分

パッと見はFFハッチバックに見えるが、モーターはリヤに搭載され、後輪を駆動する。モーターはクラリティと同じで出力はベースグレードが136馬力、上級のアドバンスが154馬力でトルクは共通の315Nm。

バッテリーは35.5kWhの容量で航続距離(WLTCモード)はベースグレードが283km、アドバンスが259km。これに関しては賛否があるようだが、筆者はバッテリーが少ないので普通・急速ともに充電時間も速いうえに、EVにしては車両重量も軽量なので電費も良いなど、これ1台ですべてを賄う……という使い方をしなければ十分だと思っている。

開発途中でコンセプトを大変更! 結果ホンダらしさ全開のデキに

プラットフォームはホンダe専用でリヤにモーターを搭載、後輪を駆動させるRR方式だ。

じつは開発当初はFFレイアウトで進めていたそうだが、フロントオーバーハングが伸びる/転舵がしづらい……という問題が発生。ボディ設計部門から「リヤ駆動にしてほしい」と話しが持ち上がったそうだ。

すると他の設計からも「これだけトルクがあってFFは……」との意見も見え隠れしていたこともあり、開発途中リヤ駆動に変更されたそうだ。じつは開発途中のフルモデルチェンジはホンダの伝統でもあるのだ(笑)。

市販車最強レベルの小回り性能! 狭い道や切り返しは絶品レベル

RR駆動にしたことで前後オーバーハングは短いまま、転舵の問題も解決し最小回転半径は軽自動車をも超える4.3m、さらに前後重量配分は50:50……といいコト尽くしである。

サスペンションはこのサイズのクルマでは珍しい4輪ストラットを採用。基本素性の良さに加えて床下にバッテリーを搭載する事による低重心化(何とNSX並み!!)も相まって、ステアリングやサスペンションの味付けも基本に忠実なセットだ。

ちなみにタイヤは前後異形サイズで、ベースモデルはフロント185/60R16・リヤ205/55R16のヨコハマ・ブルーアースA。一方アドバンスはフロント205/45ZR17・リヤ225/45ZR17のミシュラン・パイロットスポーツ4を履く。

ホンダ/Honda e
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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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