一年中履きっぱなしでも大丈夫|オールシーズンタイヤ「トーヨー セルシアス」試乗レポート(4/4)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:トーヨータイヤ
夏タイヤでは歯が立たない路面でも走ることができる
圧雪路でのブレーキを80km/hで行うと、セルシアスのほうが制動距離は伸びるが、ABSの効いた状態でハンドルを操作したときの反応の信頼度は十分。何かを避けたいイメージでハンドルを切り、そのイメージどおりにクルマは向きを変える。グリップ感というか雪を噛むように走る感覚もスタッドレスに比べれば正直なところ手応えは薄いが、夏タイヤではスリップしてまったく走れないであろう雪道でも、また舗装路ではアウトバーンも走れるこのタイヤはちゃんと走れるのだ。坂道では一時停止からの再発進もOK(合格!)。
さらにRAV4の走行モードをスノーモードに切り替えると、クルマが丁寧なスロットル調整をしてくれるので、より確かな発進加速感が得られることもわかった。コーナーではハンドルを切り込んだ際の手応えもスタッドレスに比べれば薄く、フロントタイヤが逃げて曲がりにくくなる状況もスタッドレスより早く訪れる。だからちょっと怖い。が、それなら速度を落とせばいい。すると安心感はグッと増して雪上をズンズンと走り進めることができたのだ。
雪道での素直な走りが好印象なセルシアス
雪上走行で好印象だったのは、限界領域はスタッドレスのほうが高いけれど、ハンドリングの素直さが夏タイヤのように自然なのはセルシアスだった。
スタッドレスタイヤと比べれば見劣りする頼りない印象を与えてしまっただろうか。私はまったく逆で、オールシーズンタイヤってやっぱり冬道も走れるんですね、という感心と頼もしさを抱いたし、それでも冬専用タイヤとの違いがあるから冬タイヤの有意義さもわかるというもの。夏タイヤじゃ絶対無理な状況で、ホントによく走ってくれた。
冬は雪と氷が当たり前のコンディション下は除き、またSUVでもスポーツ走行をガンガンされるというのでないならオールシーズンタイヤのパフォーマンスに一年中頼るものアリだ。それにタイヤ交換時期は季節を問わない。オンロードの舗装路がメインで万一の雪に備えて今から交換をするなら、トータータイヤ的には夏タイヤのスポーティ系プロクセスもいいけれど、これ1セットで年中OKのセルシアスの頼もしさにもぜひ注目してみてほしい。タイヤの保管、それに夏/冬の交換が億劫という面倒くさがり屋さんにもおすすめです。
[筆者:飯田 裕子]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。