autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 試乗レポート 実験室で作られたプロトタイプのタイヤの性能は?!|横浜ゴム タイヤ冬期講習会【後編】 2ページ目

試乗レポート 2019/3/13 18:37

実験室で作られたプロトタイプのタイヤの性能は?!|横浜ゴム タイヤ冬期講習会【後編】(2/2)

Text: 山田 弘樹 Photo: 横浜ゴム
横浜ゴム タイヤ試乗会
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タイヤ2本分を合わせたウルトラワイドなトラック用タイヤ

これ以外にも今回は、トラック・バス用のスタッドレスタイヤ性能を確認することができた。

テスト車輌はVOLVO社製トラックで、フロントタイヤにはスタッドレスながらも耐摩耗性と低燃費性能を重視する「ZEN 902ZE」(295/80R22.5)を装着。トレーラー側には455/55R22.5というウルトラワイドベースタイヤ「902L」を4本履かせた仕様で、約10%の勾配を登り切る様子が見学できた。

ちなみにこの455という驚きのトレッド幅を持つタイヤは、これまで11R22.5サイズのタイヤを二本組み合わせて使っていた従来に比べ、約20%の軽量化を可能とした。またトレッド幅も従来比で20%ナロー化し、トラック・バスの燃費だけでなく輸送コストの低減やスペース効率の向上にも貢献しているという。

またテストドライバー氏による運転ではあったが、トレーラーヘッドでの雪上スラローム体験も助手席で味わった。

その動きは予想に反して鈍重ではなく、操舵に対してタイヤがきちんとグリップを立ち上げ、旋回時には適度なロール感をもって横Gを維持した。

横浜ゴム タイヤ試乗会

切り返しでは自然な挙動で反対側にヨーモーメントを起こし、アクセルを踏めば横滑りなく立ち上がる。そしてブレーキでは独特な間隔のABSを効かせながら、きっちりとその巨体を止めた。

「こうした場面でトラックやバスが使う生産財タイヤ(産業に関わるタイヤ)に求められるのは何より安全性。みなさんが普段使う消費財タイヤのように、ピンポイントな限界性能の高さやドライビングプレジャーは求められませんから、その挙動はつまらないものに感じるかもしれません」

そうテストドライバー氏はコメントしたが、どうしてどうして。この巨体を普通車のように走らせるタイヤとその運転技術には、至極感心させられた。

傷を自己修復するコート材も開発中

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そして横浜ゴムのマルチビジネス部門であるハマタイト・電材事業部からは「自己修復コート材」と呼ばれる塗料も紹介された。

これは自動車の場合は塗装の最終段階で塗布されるクリア塗料。従来のコート材よりも弾性が高い材料を使うことによって、傷を受けても時間が経つと元に戻ることが最大のセールスポイントだった。

当日は金ブラシでテスト社をゴシゴシ傷つけるという大胆なデモンストレーションが行われたが、お湯をかけると塗装面は見事に復活(気温が寒いため特別な処置。普段はそのままで修復可能だ)。クリア部分を破断するほどの傷には当然対応できないが、柔軟性のあるパーツや弱い部分のコートとしては有効で、たとえばカギ穴周辺やドア回りの細かい傷などは、このクリア塗装を使えばつきにくくなくなるだろう、とのことだった。

[筆者:山田 弘樹/撮影:横浜ゴム]

筆者: 山田 弘樹

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