モータージャーナリストも勉強します。横浜ゴム、タイヤ冬期講習会【前編】(1/4)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:横浜ゴム
話題のオールシーズンタイヤってどうなの?
横浜ゴムは、毎年われわれメディアに向けて「冬期講習」を開いてくれる。
新製品が登場したときはもちろんだが、そうでないときも冬タイヤの知識を深めるために様々な趣向を凝らして、冬タイヤ造りにどれほどの技術を注ぎ込んでいるのかを教えてくれている。
たとえば過去には、スタッドレスタイヤのゴムで作った溝のないスリックタイヤを用意して、氷上や雪上で純粋なコンパウンド性能を体験させてくれた。また、スポーツタイヤであるADVAN NEOVA AD08Rのパターンを持ったスタッドレスタイヤを用意し、アイスガード6 IG60と比較。路面におけるパターン性能の特性の違いを教えてくれた。といった具合である。
そして今年は「冬用タイヤ」の性能比較を、横浜ゴムのテストコースであるTTCH(タイヤ・テスト・センター・オブ・北海道)で試すことができた。
ところでわれわれ日本の市場では、冬タイヤといえばスタッドレスタイヤを指すのが通例だ。しかし昨今の温暖化や節約意識の高まりなども作用して、にわかに「オールシーズンタイヤ」という選択が非降雪地域では話題になってきている。
年に一度か二度降る雪にしか使わないスタッドレスタイヤのコストや履き替えのムダを省き、通年をひとつのタイヤで過ごすという選択である。
具体的には、グッドイヤーが2016年に発売した「ベクター フォーシーズンズ・ハイブリッド」がそれである。またミシュランタイヤは「雪も走れる夏タイヤ」と謳っている全天候型夏タイヤ、「クロスクライメートシリーズ」を発売した。
対する国内メーカーは、欧米各地ではオールシーズンタイヤやウインタータイヤを発売しているものの、今もって日本市場はスタッドレスタイヤに留めている。
それはなぜか?
日本の雪質が、欧米とはまったく違うからだ。
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