ヨコハマタイヤ 新製品「アドバン dB」試乗レポート(2/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:荒川 正幸
プレミアムカーでアドバン dBとDNA dBを比較テスト!
試乗はヨコハマゴムの茨城にあるテストコース、D-PARCで行われ、メルセデスやプジョー、レクサスなどの内外のプレミアムカーでの試乗。
クラウンやマークXでのDNA dBとの比較評価などがメニューに組み込まれていた。
メルセデスは日本に登場したばかりのE350アバンギャルドに試乗したが、相性も悪くなく、高い静粛性は静かなメルセデスをさらに心地よい空間に仕立てていた。乗り心地も同様で滑らかな振動収束は静かなキャビンと相まってリラックスできるメルセデスの特質をさらに助長する。
クラウンでのdBとの比較評価では、静粛性ではDNA dBとほぼ同等で、相変らず全域でかなり静かだ。一番顕著なのは高速でのレーンチェンジで、従来のDNA dBも悪くなく、滑らかさではクラウンとの相性も良かったが、アドバン dBでは応答性がシャープになりWレーンチェンジしたときの収束性にも差があった。一口で言えばしっかりしたタイヤといえばよいだろうか。
欧州のスポーティタイヤにも勝るとも劣らないフットワークを手に入れたのがアドバン dBだ。
世界の路面をシュミレートした特殊路面での乗り心地評価では、従来のDNA dBが突起乗り越しではアタリがソフトで、突き上げが非常に少ない。アドバン dBでは突起ではアタリが強くて、一見乗り心地が悪く感じるが、実際にはメルセデスEクラスでの絶対評価でも記したとおり、なかなか快適なのだ。
その理由はタイヤのダンピングが高く、ウネリ路などでは巧みに収束して、ユレを残さないので逆に疲れないということが考えられる。実際にそのような路面を走ってみたが、フラットに気持ちよく走れた。
さてウェットでは2つのタイヤを比較することが出来た。ウェット円旋回では半径40mの円を徐々に速度を上げていくのだが、明らかに絶対速度に違いがある。アドバン dBでは3~4km/h早く安定して回ることが出来る。
優れた排水性が効いているようだ。
同じくウェットの低ミュー路走行ではコーナーで同じハンドル舵角でも旋回力に違いがある。いわゆるコーナリングフォースが高い。パターンの排水効果とゴムそのもののグリップが異なっているのがよく分かる。
最後に初速度100km/hからウェット(水深約2mm)のフルブレーキングではDNA dBとアドバン dBでは平均して4mほどの制動距離短縮が見られた。アドバン dBはコンフォート性能だけでなくウェット性能にも自信を持っている。
スポーツタイヤではないが、しっかりとした手ごたえ感は欧州のプレミアムカーにもよくあいそうだ。
今後、アドバンはヨコハマのトップブランドとして、今回のようなコンフォートタイヤだけでなく、様々なカテゴリーのタイヤに発展していく模様で興味深い。
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