ケータハム セブン 160(660cc 軽ターボ搭載) 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
今こそ「買い時!」 軽自動車枠に収まったケータハム セブン
「いつかはスーパーセブンが欲しいと思っているんですよ」
今まで何人ものクルマ好きの人から、幾度となくそういう声を聞いてきた。セブン(スーパーセブン)というのは、そんな「欲しい!」と思わせる強力なパワーを持っているクルマなんだ。
その思いを本当に実現するべきチャンスが到来したことを、その方々にお伝えしたい!
今ではF1チームとしても、その名前をよく耳にするケータハムは、もともとはロータスのディーラーだった。ところが1973年、ロータスが開発した「セブン」の生産中止が決定した際に生産権を引き継いだことで、小規模ながら自動車メーカーとしての道を歩み始め、これまでさまざまなバリエーションのセブンを世に送り出してきた。
そして、かねてからウワサのあった軽自動車規格のセブンの市販モデルが、ついに2014年3月、英国大使館で披露された。それが「CATERHAM SEVEN 160」(ケータハム セブン 160)だ。
■「ケータハム セブン」に軽自動車規格のニューモデルが登場! ~ケータハム セブン 160 新型車速報~[2014年3月10日]
なお、日本でのインポーター業務は、これまでのピーシーアイ株式会社に代わって、2014年5月よりエスシーアイ株式会社が行なう。
軽のセブンは日本発の企画
SEVEN160の開発の経緯にもいろいろエピソードがあるのだが、要約すると日本が企画した軽自動車規格のセブンを本国ケータハムカーズが理解し、乗り気になってくれたからこそ、こうして晴れて現実のものとなったという次第である。
そんなSEVEN160は、軽自動車枠に収めるために、その他のラインアップと基本骨格を共有しながらも、各部に手が加えられている。全長はもともと軽自動車の規格内に収まる3100mmだが、全幅1480mm未満を実現するため、前後サスペンションには専用品が与えられる。
80psを発生する658ccの3気筒ターボエンジンに、5速MTを組み合わせるパワートレインは、スズキから供給を受けるものだ。リアの「ライブアクスル」と呼ぶリジッド式アクスルもスズキ製で、コイルスプリングを備えており、ブレーキはドラム式となる。
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