ルノー メガーヌ R.S. CUP 試乗|超絶コーナリングマシンをマニュアルで楽しむ(2/2)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:柳田 由人
ハードウェットのサーキットを自在に駆け巡る
試乗コースは袖ケ浦フォレストレースウエイ。生憎の雨となったが、実は雨だからこそそのクルマの実力、素性が確かめられるいい機会である。しかもルノースポールからR.S.のすべてとアルピーヌにも携わるエンジニアのフィリップ・メリメ氏と、ニュルブルクリンクや鈴鹿、富士スピードウェイでタイムアタックを行なう最速のテストドライバー、ロラン・ウルゴン氏も登場。彼とは富士のルノーイベントで同時に走行しているが、今日は同乗走行が可能というので、どんな操作をするのか注意深く探ろうと思う。
雨のため路面は極めて滑りやすい。ここで踏ん張って欲しい状況でタイヤはツルッとグリップが抜ける。それにも関わらずアクセルを躊躇せずに強く深く踏み込める要因は、駆動力がダイレクトに伝達される事と、曲がる能力に優れているため。通常はアンダーステアが出る状況を、メガーヌ R.S. CUPはアクセルを踏み込んだままステアリングの通りに進み曲がって行く。
「走行モードはESCが介入するスポーツモードでお願いします」。最初は仰せの通り、そのモードで走る。が何も起らず普通に走行するのみ。これでは何も得られないため、レースモードにしてESC-OFFの状況を試す。
これはもう目の覚める勢いだった!! 車輌の動き、挙動が凶暴になる。エンジンは4気筒1.8L直噴ターボから279ps/390Nm!! と2Lディーゼルターボをも凌ぐパワーと、ほぼ同等のトルクを絞り出すそれは、レーシングエンジン感覚。アクセルOFFではアフターファイアのようにパラパラ音が響く。
とは言えそこはロードカー故にクラッチペダルの操作性も含めて気難しさはまったくない。・・ないがアクセルひと踏みストレートでは160km/h近い車速に達する。滑る最終コーナーをそろり立ち上がってもこの速度のノリには唖然とする。
熟成に3年かかった後輪操舵システム”4コントロール”
ノーズがインを向くからテールも滑る。道理である。ドライ路面での旋回加速性能は後日確認するとして、後輪操舵システムに違和感を覚える方は少ないと思う。後輪に舵角が入るの際にどこか腰の当たりがムズムズしそうなものだが、まったく感じない制御の見事さ、緻密さの理由はウルゴン氏のドライビングを体感して判った。
クルマのほんの些細な動き、挙動変化に必要最小限の修整舵で対応するその繊細さは見事だ。なるほど、このセンサーの持ち主だからこそルノーの4コントロールは違和感がないと言う事がわかる。4コントロールの煮詰めに3年!? 要したとも聞くと、コツコツとあーじゃない、こうじゃないと重箱の隅を突つく作業が目に浮かぶ。
現状、ニュルブルクリンクのラップタイムはシビック・タイプRが持つようだが、FF車の後輪をステアさせる奥の手は、誰にも判りやすく納得できるクルマの動きを提供してくれるものだ。
メガーヌR.S. CUP 450万円という額面自体は高いが、その内外装、走りの内容からすれば十分に納得できる金額だと思う。
[筆者:桂 伸一/撮影:柳田由人]
| ルノー メガーヌ R.S. CUP 主要スペック | ||
|---|---|---|
全長 | 4410mm | |
全幅 | 1875mm | |
全高 | 1435mm | |
ホイールベース | 2670mm | |
乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1460kg | |
エンジン種類 | ターボチャージャー付き直噴直列4気筒DOHC16バルブ | |
駆動方式 | FF | |
排気量 | 1798cc | |
エンジン最高出力 | 205kW(279PS)/6000rpm | |
エンジン最大トルク | 390N・m(39.8kg・m)/2400rpm | |
トランスミッション | 6速MT | |
燃料/タンク容量 | 無鉛プレミアムガソリン/47リッター | |
メーカー希望小売価格(消費税込) | 450万円 | |
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