ポルシェ ボクスタースパイダー 海外試乗レポート(2/2)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェジャパン
80kgの軽量化がもたらす走りの快感
こうして「現行のポルシェラインナップでは最軽量」を謳うボクスター スパイダーの走りの快感は、1速ギアを選び、クラッチをミートした瞬間からしっかりと実感できる。
アクセルペダルの踏み込みによって背中を押される感覚は、走り出しの瞬間からボクスターSよりも明確に強力。加えて、高いギアで低いエンジン回転数という”エコ・ドライビング”のシーンでも、やはりボクスターSよりも遥かに加速のレスポンスが優れており、「軽さは万能薬」である事を実感させられる。
もちろん、高回転をキープするスポーツドライビングでは、強力な加速とスポーティなサウンドが、ホットな走りの気分をより一層盛り上げてくれる。
何しろ、このモデルのパワーウェイトレシオは僅か3.98kg/ps!
ボクスター スパイダーは、カジュアルなオープンカーなどではなく生粋の「ピュア・オープンスポーツカー」そのものなのだ。
そんなスパイダーは、足回りのセッティングもごきげんだ。ミッドシップならではの軽やかな回頭感や、優れたトラクション能力をベースとしたスポーツカーらしい走りは、ボクスターSと比べ、よりドライバーの意思に忠実で自在度が高く、ピュアなスポーツモデルへと昇華された感覚をたっぷりと味わう事が出来る。
一方、前述のように強化されたサスペンションがもたらす乗り心地が、ベース・モデルに対して路面凹凸の上下Gをより強く感じさせるものとなっているのは確かだ。
けれども、それは決して不快という事はなく、走りの実力とのバランスを考えれば十分に納得できる範囲内だ。
このところ、PDK仕様がテスト車両の大半を占める事の多かったポルシェの国際試乗会。
しかし、米国カリフォルニアで開催された今回のイベントでは、すべての試乗車がMT仕様で統一された。それは、機能面での優位性はPDKにある事を踏まえつつも「自ら操る」という行為の素晴らしさはまだMTにも一理があるという事実を、ポルシェも認めたと受け取っても良いはず。
ボクスター スパイダーは、そんなスポーツドライビングの真髄を極めさせてくれる1台なのである。
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