ポルシェ 911ターボ 海外試乗レポート(1/2)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェジャパン株式会社
500psへ到達したポルシェ911ターボ
ポルシェ911ターボ――
数多ある911シリーズの中にあっても、その頂にポジションを構えるこのモデルが1974年のパリサロンの舞台に姿を現してから、今年でちょうど35年。そんな区切りの良い年にこのモデルには、「生誕以来初の全面新設計」と紹介される、新しいエンジンが搭載された。
排気量を従来型比で200cc増しの3.8リッターへとスープアップすると同時に、カレラシリーズでは実施済みの直噴ヘッドを採用。ガソリンエンジンとしては唯一、ターボチャージャーに可変ベーンを用いたツインターボ方式は従来型を踏襲しつつ、911GT2が初採用した“エキスパンション・インテークマニホールド”を譲り受け、その最高出力は従来型プラス20psの500psと、ついに“大台”へと達するに至ったというのが最新モデルに搭載されるエンジンの概要だ。
そんな最新の911ターボでのもうひとつの技術的な目玉は、やはりカレラシリーズには採用済みでその巧みな変速コントロールですでに定評のあるデュアル・クラッチ式のトランスミッション“PDK”を初設定した事。
さらに、スタビリティ・コントロールシステム“PSM”の制御を応用したポルシェ初のトルク・ベクタリングシステム“PTV”や、GT3でオプション設定された磁性体を利用して硬度を変化させるダイナミック・エンジンマウントシステムなどもオプション設定。
すなわち、見た目は大きく変わらなくても内容は大進化という、いかにもポルシェ車らしいマイナーチェンジが実施されたのが、先日のフランクフルトモーターショーで正式に発表されたこのモデルという事になる。
そんな最新の911ターボの国際試乗会は、ユーラシア大陸最西端に位置するポルトガルのリスボン近郊で開催。遥かそんな地への乗り継ぎのために降りたミュンヘンの空港では小雪交じりだった天候も、大西洋に面したこの地では見事に回復。気温も、日中は25~30℃という10月後半とは思えないような条件下での快適なテストドライブとなった。
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