ポルシェ新型911 カレラ/911 カレラS カブリオレ[991型 2016年モデル(ダウンサイジングターボ搭載)] 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:小林岳夫・Porsche Japan KK
あのモヤモヤした気分は、ただの杞憂に終わった
拍子抜けした・・・というのが一番近い言葉かも知れない。僕はいったい何を不安がっていたのだろう? 連れ出したカレラの7速マニュアル・トランスミッション仕様という最も“素”に近い新型911は、ものの3分もしないうちに心の中のモヤモヤをすっかり吹き飛ばしてくれた。
パワーもトルクも引き上げられた分だけ速さが増してるのは予想どおり。いや、むしろ想像した以上だった。たった1700rpmですでに最大トルクに達するから、スタートダッシュからして力強さが違うし、もちろんその先の伸びも違う。手動で一段ずつギアを気持ちよく上げていくたびに、400psに44.9kgmだった先代カレラSを思わせる勢いで、鋭くスピードを上げていく。回転を上げるにつれて加速度的に力を解き放っていくかのような印象が文句なしに気持ちいい。
ポルシェ911とは、もはやひとつの「文化」である
もう1台、カレラSカブリオレのPDK仕様も連れ出したのだが、こちらも全く同様、何ひとつガッカリさせられるようなことはなかった。吹け上がりのシャープさやトルクの出方など、性格はカレラのそれに似ているといえるが、パワーの出方もトルクの強さも一段階上。回してる途中からブーストが乗ってきて急激に炸裂していくような気配もない自然で直線的なフィールも、レヴリミット付近まで頭打ちを感じさせずに綺麗に回りきるところも、“カレラ系”以外の何者でもない。
つまりカレラもカレラSも、不変であることの喜びをたっぷりと感じさせてくれたというわけだ。街中をゆっくり走るような場面でも“自分が走らせてるのはポルシェ911なんだ”と強く意識させてくれるようなキャラクターは健在。その伝統芸のような大切なものは、しっかりと守られている。
そう、 “ポルシェ911”というのは、すでにひとつの文化なのだ。文化を重んじるヨーロッパの人達が、それを妙な具合にイジリ壊すことなんて、あるわけがないじゃないか……。
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