プジョー RCZ 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
この造形と存在感だけでRCZを買いたくなる
プジョー RCZは、新しいこと尽くめだ。
見ての通りのスタイリッシュな2ドアクーペであること、「207」や「3008」などといった3ケタや4ケタの数字を組み合わせた車名ではないこと、他のどのプジョー車とも関連を持たない(今のところ)特別なシリーズであるということ、新しいプジョーのロゴマークが採用されている等々。
見ての通り、RCZはコンセプトカーがそのまま市販車になったような思い切ったカタチをしている。
RCZは、2007年のフランクフルト自動車ショーにコンセプトカーとして初めて世に出て、その後の何度かのモディファイを経て、市販化となった。
最近のクルマの中で、ここまでコンセプトカーの造形を残して市販化されたクルマも珍しい。近付いて見ると、その驚きはさらに強くなっていく。
とても個性的で、何のクルマにも似ていない。フロントフェイスこそ、208や308などの現行プジョーそのもので凡庸だが、サイドビューとクオータービュー、それにバックビューはアバンギャルドで際立っている。
この造形、この存在感だけでRCZを買いたくなる。
RCZが清々しく見えるのは、過去の自社のクルマのデザインをセルフサンプリングしていないことだ。
過去のデザイン・ディティールを“ヘリテイジだ”、“DNAだ”と引用して盛り込むレトロ調は、見る者に心地良く、批評を封じ込めるからマーケティング担当者は安心できるが、新しいものは何も生み出さない。ユーザーをナメた、チャレンジなきマーケティング先導型デザインでしかない。
プジョーと同じグループに属するシトロエンも、“DS”というかつての栄光ある車名を蘇らせた「DS3」を製造しているが、車名だけに留めているのは見識だ。
シトロエンといい、プジョーといい、過去を振り返らず、未来に向き合っているのは大いに頼もしい。
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