プジョー 208 試乗レポート/藤島知子(3/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
5速MTを駆使して軽快に走る1.2の気持ちよさ
今回イチオシなのが、新開発された1.2リッターエンジンの『208 Allure』。
早速乗り込んでみると、アイドリング時から3気筒にありがちな不快な振動が上手く抑えられていることに気づく。発進時はアクセルペダルを軽く踏み込むだけで、コロコロとした独特の音色を奏でながら軽快に加速。軽さについては207と比べて100kg程度軽くなった車重の影響もあるが、エンジンの燃焼効率を最適化していることで、わずか1.2リッターという排気量でもゆとりを感じさせるだけのパワーを引き出している。
エンジンのピッチが揃ってくるのは2千回転以上の回転域なので、それ以下の回転で走ると粗さが目立つが、5速MTを操作しながら、感覚的に気持ちのいいところまで回転を上げて行くと、中間加速はなかなかいい吹け上がりをみせてくれる。
ただ、エンジンの回転フィールについて言えば、熟成の域に達した1.6リッターのターボエンジンの仕様が圧倒的に高い質感を手にしている。大人っぽい洗練された走りを求めるユーザーには、ぜひ『208 GT』にも注目してみて欲しいと思う。
とはいえ、新開発の1.2リッターンジンはパワー的にもゆとりがあり、変速時も気楽に扱える5速MTとの組み合わせで、想像以上のポテンシャルを手にしているものといえる。
また燃費の面では、JC08モードで19.0km/Lの1.2リッターエンジンの方が俄然優位に立つ。
このように、3ドアのスタイリッシュなエクステリアデザインと、現代のコンパクトカーに求められる燃費性能、軽快な走りを実現した『208 Allure』は期待以上の出来映えといえる。何よりも、これだけの商品力を備えていながら199万円という価格帯に驚かされてしまうことだろう。
なおプジョージャポンによれば、今後2013年秋をめどに1.2リッター車に2ペダルの5速ロボタイズドMTを追加導入する予定がある。AT免許の方やMTが苦手だという方は、あとしばらくだけ待っていて欲しい。
ワザあり! 独自デザインの小径ステアリングホイール
最後に気になる取り回し面をチェックしてみる。小型化したボディの最小回転半径は5.4メートル(Allureのみ5.3m)で、従来モデルの207とほぼ変わらないが、208のほうが前後のタイヤからはみ出すオーバーハングが短い。さらに、ドアミラー付近のサイドウインドウの窓枠の位置が低く切り込まれていることで、運転席からクルマ周りの状況が掴みやすくなっている。
径が小さいステアリングホイールは、上部に配置されたメーターの視認性を考えると他のモデルより下寄りに構える体勢になり、車庫入れなどでハンドルを大きく切る時でも腕を動かす負担が少ない。操舵感や見切りの良さから向き合い易いコンパクトカーであることを感じさせることで、運転が不慣れな人でもプレシャーが少ないモデルであることを実感できそうだ。
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