プジョー 208 試乗レポート/藤島知子(2/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
新感覚のコックピットデザインに注目
プジョー 208のインテリアで注目したいのが、これまでのプジョーのモデルとは一線を画した新感覚のコックピット。
ドアを開けて最初に気がつくのが小径ステアリングの存在だろう。メーターパネルはダッシュボード上部にレイアウトされ、ドライバーの目線からだとステアリングホイールの上からメーター表示を確認することになる。
インストルメントパネルの中央部には7インチのディスプレイが配置され、画面上ではオーディオの設定をはじめ、オートワイパーやライトといった車両機能のカスタマイズが行える。残念ながら、現段階ではナビ機能の搭載は追いついていないが、USBやBluetoothには対応しているので、スマホでナビを使うユーザーならば、お気に入りの音楽を接続再生しながら、自身のスマホ画面でナビアプリを駆使する方法もある。プジョージャポンでは今後、このディスプレイと接続できるカーナビゲーションのオプション設定を予定しているとのことなので、こちらも楽しみにしたい。
オートエアコンには3タイプの「AUTO」モードが
ダッシュボードは硬質素材のプラスチックを用いながらも、上品に見せるシボの質感、メーターやタッチスクリーンを縁取る艶やかなピアノブラック塗装、クロームの装飾が効果的にあしらわれてハイセンスな仕上がりになっている。
車内は居心地の良い環境づくりも配慮され、AUTOエアコンは左右独立調整式なばかりではなく、一般的な『AUTO』モードの他に『SOFT AUTO』、『FAST AUTO』と乗員の肌感覚に合わせて機能する3段階の設定ができるようになっている。ほかにも、革巻きスポーツステアリングなどコダワリの装備の数々が、199万円のベーシック仕様の『208 Allure』から標準設定されている点をみても、コンパクトなモデルでありながら、2クラスくらい上のクラス感を追求していることに驚かされる。
細部までデザインされ尽くされたインテリア
スペースという意味では、ボディの全長は207よりも85mm短くなったということで室内の広さが気になるところだが、後席のヒザ周りは50mm広がっていて、大人が無理なく座れる空間を確保。後席の背もたれは6:4の分割可倒式で、いざという時には小さいクルマを大きく使う工夫も見受けられる。大きめのクルマからの乗り換えを検討する上でも、無理なく使いこなせるパッケージングは幅広いユーザーのライフスタイルで向き合いやすいモデルとなってくれそうだ。
ただ実用面を見ると、前席に設けられたドリンクホルダーの径が小さく、収納スペースはあっても、携帯やサングラス、カップに入れたコーヒーなどを置くことを考えると、使い勝手の上で改良の余地がある。
ともあれ、インテリア全体の印象としては細部までデザインし尽くされたもので、RCZの登場以降、美しさやディテールにこだわる姿勢を見せている点は最新のプジョーらしい。快適性よりも美を優先してハイヒールを履く女性の気持ちと同じように、ただ便利なだけのクルマになり切らない辺りも208の魅力なのかもしれない。
このクルマと上手に向き合うために、自分なりに工夫を凝らすことを楽しんでみたいと思えてくるのだから不思議なものだ。
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