日産 エクストレイルハイブリッド 新型車解説/渡辺陽一郎(2/2)

日産 エクストレイルハイブリッド 新型車解説/渡辺陽一郎
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燃費はガソリン車から大きく向上、エコカー減税も免税に

運転感覚としては、モーターはエンジンよりも駆動力を素早く高められるので、アクセルペダルの操作にも忠実に反応してくれる。運転がしやすいということも特徴の一つだろう。

エクストレイルハイブリッドが搭載しているモーターのスペックは、最高出力が「41PS」、最大トルクは「16.3kgf・m」。駆動用の電池には効率の高いリチウムイオンが使用されている。エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は「188PS」と、動力性能は2.5〜3リッター並に達する。

日産エクストレイル ハイブリッド

JC08モード燃費は、前輪駆動の2WDが「20.6km/L」4WDが「20.0km/L」。ノーマルタイプの2リッターエンジン搭載車は、「16.4km/L」「16.0km/L」なので、燃費性能は125%に向上している。燃料代を20%以上節約することが可能で、走行条件によっては効率はさらに良くなる。2015年4〜5月より段階的に施行されるエコカー減税も免税になるので、購入時の出費を効果的に抑えることが可能だ。

ハイブリッドシステムの作動状態は、アドバンスドドライブアシストディスプレイに表示される。エネルギーの流れ、駆動用電池の充電状態などが図解で示されて分かりやすいから、エコドライブにも役立つ。

ライバル車と比べ、豊富な機能と割安な価格が特徴

日産エクストレイル ハイブリッド
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居住性と積載性は、ノーマルエンジン車とほぼ同じだ。リチウムイオン電池はコンパクトだから、空間効率を低下させない。荷室にはVDAによる測定で400L以上の容量があり、床下のアンダーボックスも30Lを確保した。

グレード構成にも触れておこう。エクストレイルハイブリッドはすべて「2列シート車」で、駆動方式は前述のように「2WD」と「4WD」から選択できる。そして、それぞれに「20X ハイブリッド エマージェンシーブレーキパッケージ」を設定した。本グレードをベースに、内外装をドレスアップした「エクストリーマーX」「ブラックエクストリーマーX」も選択できる。

「エマージェンシーブレーキパッケージ」には、単眼カメラを使った衝突回避の支援機能を装備。時速10〜80kmの範囲で、衝突の危険を検知すると警報を発し、ドライバーが回避操作をしない時には自動的に緊急ブレーキを作動させる。車線逸脱の警報機能も持たせた。

日産エクストレイル ハイブリッド
日産エクストレイル ハイブリッド

また、オプションでは移動物の検知機能を備えた「アラウンドビューモニター」、簡単に車庫入れが行える「インテリジェントパーキングアシスト」も備わり、安全性と快適性をバランス良く向上させている。

このあたりは、ハリアー/CX-5/フォレスターといったライバル車に対する特徴でもあるだろう。ライバル各車との比較は一長一短だが、エクストレイルではさまざまな機能を用意して、割安な価格で組み合わせている。

エクストレイルの価格設定は、「20X ハイブリッド エマージェンシーブレーキパッケージ」(2WD)が2,804,760円と、CX-5にクリーンディーゼルターボを搭載したベーシックな「XD」、あるいはフォレスターにターボを搭載した「XT」などと同等で、ハイブリッドといえども購入し易い価格だ。

人気を高めた今日のSUVは、居住性や積載性といった優れた実用性と悪路の走破力という付加価値、さらには野生的な外観などの趣味性をバランス良く併せ持つ。

エクストレイルは、動力性能と燃費を両方とも向上させる高機能なハイブリッドを割安に設定することで、さらに魅力に磨きをかけた。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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