アリア登場で日産の電動化戦略をさらに加速! 先進安全装備&音声操作も注目
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
世界で一番売れている電気自動車(EV)といえば、2010年に初代が、そして2017年に2代目が誕生した日産 リーフだ。だが、リーフで構築した”日産=EV”というイメージも次に続くモデルもないまま、他社の猛攻を前に存在感を薄めつつある。そんな中日産は、2021年中にも発売される新型アリアによって、再び“EVの日産”を世界にアピールする。アリア、かなり攻めてます!
秀逸すぎるデザインに注目!先進技術もスゴかった
まず目を引くのが先進的な見た目だ。アリアは、これまでのクルマの形とは少々異なるスタイリングだ。ボンネットが短く、キャビンにはゆとりがある。フロントに大きなエンジンを搭載する必要のない、EV専用車だからこそ実現できたデザインといえる。
もちろんスゴいのはエクステリアだけでない。搭載される先進技術の数々にも注目しておきたい。(改行)
先進運転支援技術では、スカイラインに搭載されている「プロパイロット2.0」の改良版を搭載。さらに駆動制御システムには、GT-Rに搭載されているアテーサE-TSやエクストレイルのインテリジェント4×4などの開発から得たノウハウを活かした。前後のモータートルクやステアリング、ブレーキなどを統合制御することで、滑りやすい路面においても優れたトラクション性能を発揮させる。
電動化の利点を最大に生かした緻密で俊敏な駆動力コントロールやブレーキ制御を行うことで、エンジン車を超える意のままのドライビングを実現してくれるというから楽しみだ。
>>これからの日産はこのデザインに!? アリアの全貌を画像でじっくりチェック
流行りのアイテムもキチンと採用しており、いわゆる流れるウィンカーを搭載している。比較的大きなライトのアリアだけに、夜間での存在感は抜群で、素直にカッコいいと言えるデキなのだ。
ボタンはほぼなし! 大半の操作は音声で
ご覧の通りアリアの車内は2枚の大きなモニターで構成されている。実は先日発売された新型ノートも基本的に同じ並びを採用しており、今後登場する日産の電動車は全てこのイメージを踏襲するのだとか。
原則、右側は速度やバッテリー残量といったメーター然とした内容を表示するのだが、ナビやオーディオといった情報も表示可能。さらに中央のモニターでスワイプ操作をすれば、右モニターに情報が転送されるといったスマホ感覚で操作できるのも嬉しいポイントだ。
アリアでもっとも注目すべきポイントはAmazonアレクサに対応していること。ナビやオーディオといった基本的な操作を音声で行えるほか、自宅の家電の操作も行える。そのうえ、Amazonでお買い物までできるという。
オーディオソースはBluetoothとUSB、さらにテレビとラジオに絞られており、CDやDVDなどの物理ディスクを楽しむことはできないという。もちろんアマゾンミュージックにも対応しているが、映画などを楽しめるプライムビデオには非対応。アリアは電気自動車のため充電時間だけでもプライムビデオが楽しめればいいのだが。
これまでの日本車は欧州勢と比べるとコネクテッド機能が弱いと言われてきたが、ここにきてアリアがAmazonアレクサに対応とクルマとしての性能はもちろんのこと、使い勝手も既存のモデルとは違った新しい価値を提供してくれそうだ。
このところ新型ノートや2021年中にも発売予定の新型フェアレディZなど、攻めに攻めている日産。それだけにアリアの発売でかつての元気な日産が復活してくれることに期待したい!
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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