GT-RにZ…日産は新しいスポーツカーを出さないの?
- 筆者: 小鮒 康一
経営のゴタゴタはあれど、日産車には魅力がある
最近、クルマ以外の話題がニュースになることも多い日産。とはいえ日産車には根強いファンも多く、往年の名車を今でも大切に愛用しているユーザーも少なくありません。また先日登場した新型スカイラインに関しても、賛否両論が巻き起こっているのは注目度の高さの裏返しとも言えるでしょう。
スポーツカーの新モデルは出ないのか!?
フェアレディZとGT-R以降は…
近年では電気自動車のリーフやe-POWERなど、電動化技術では一歩先を行く印象のある日産ではありますが、往年のファンからしてみると物足りない部分もあります。それは何と言っても”スポーツカー”の分野です。
確かに現在スポーツカーの需要は大きくないかもしれませんが、メーカーのイメージをけん引するスポーツカーの現行型モデルが、すでに登場から10年以上経過しているフェアレディZとGT-Rの2台というのはいささか古すぎる気もします(もちろん年次改良は続けられていますが)。
コンセプトカーも見当たらない
過去にはシルビアや180SXといった手ごろなサイズと価格のFRスポーティモデルも用意されていた日産車ですが、現状そういった車種が出るという話は聞こえてきません(希望的観測の記事は定期的に登場しますが)。コンセプトカーだけを振り返ってみても、2013年の東京モーターショーに登場した「IDx」以降はそれらしいものすら登場していないのです。
希望はVCターボエンジンにあり!?
海外では搭載モデルもあるが…
そんな中、一縷(いちる)の希望となりそうなのが可変圧縮比エンジン、通称VCターボと呼ばれる「KR20DDET型」エンジンでしょう。直列4気筒の2リッターながら、200kW(272PS)/390N・mを発生するもので、すでに海外ではインフィニティQX50やアルティマに搭載されています。
しかし、残念ながらどちらの車種もFFレイアウト。特にQX50は先代がFRだったにもかかわらず、FFに変更されていることからもKR20DDET型エンジンは縦置きFRを想定していないものなのかもしれません。そもそも日産はコンパクトサイズのFRプラットフォームを持ち合わせていないのです。
技術の日産、最後の頼みは”電動化”!
EVなら容易に後輪駆動が実現
期待のVCターボエンジンも当てが外れて、もはや後輪駆動の手ごろなサイズの車両が登場する可能性は壊滅的…となりそうですが、ひとつだけ可能性があるとすれば、それは日産得意の電動化技術を用いたものです。
なにせ駆動用のモーターをリアに備えるだけで後輪駆動を実現できるEVの柔軟性は特筆すべきもの。事実、2011年に発表されたリーフNISMO RC-01は初代リーフのモーターをリアに搭載し後輪駆動化されていたのです(ちなみにリーフ NISMO RC-02はツインモーターの4WDとなりました)。
モード切替でスポーツカーに!?
もちろんフロント部分に発電用のエンジンを搭載してe-POWERシステムとすれば、充電のわずらわしさを感じることなく走りを楽しむこともできるでしょう。さすがに3ペダルMT化は難しいかもしれませんが、既存のプラットフォームなどを活用できれば低価格なFR車の実現も夢ではありません。
またモード切替で出力特性を簡単に変えることも難しくないモーター駆動車だけに、「ドリフトモード」なんて設定もできるのでは!? などと期待したいところです。
[筆者:小鮒 康一]
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