日産、「e-POWER」搭載のコンセプトカー「IMQ」を世界初公開【ジュネーブモーターショー2019】

日本市場でも人気のe-POWERを欧州市場にも導入へ

日産は2019年3月5日(現地時間)、ジュネーブ国際モーターショーにおいて電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したクロスオーバーコンセプト「IMQ」を世界初公開し、2022年までにe-POWER技術を欧州市場へ投入すると発表した。

■次世代日産車はこんなデザイン!? IMQの詳細を写真で見る

初披露されたIMQは、全輪駆動のe-POWER搭載車であるほか、両側に観音開きタイプのドアが採用されている点が特長となっている。

また、このデザインをそのまま踏襲するとは考えにくいものの、IMQのデザインモチーフは今後登場が期待される次期ジュークなどにも取り入れられる可能性が高いとみられる。

電動パワートレイン「e-POWER」とは?

既に日本市場には投入されているe-POWERは、発電専用のガソリンエンジン、発電機、インバーター、バッテリー、電動モーターなどで構成されたシステム。ガソリンエンジンが発電にのみ使用され常に最適な速度で作動することから、従来型の内燃エンジンと比べより優れた燃費と低排出ガス性能を実現している。

現在日本では、「ノート」と「セレナ」にe-POWERが搭載されており、ノートは購入者の70%以上、セレナは約半数がe-POWER搭載車を選択している。また、ノートは2018年国内登録車販売で1位を獲得した。

日産は今後欧州でもe-POWERを搭載した量販モデルを投入することで、欧州における日産の電動車両の販売を現在の約5倍に拡大し、2022年度末には市場平均の2倍の規模とすることを目指すとしている。

電気自動車「リーフ」の新モデルも欧州市場に投入

また日産の欧州法人である欧州日産は、62kWhの大容量バッテリーを搭載した「リーフe+」の正式な受注を2019年3月6日より専用ウェブサイト上で開始した。

既に日本市場には導入されているリーフe+は、欧州でも1ヶ月間で3,000件以上の先行予約が申し込まれている。

さらに、今年後半には防水型ポータブル蓄電池「Nissan Energy Roam(ニッサン エナジー ローム)」も発売を予定している。リーフの使用済みバッテリーのセルを再利用したこの蓄電池は、700Whのストレージ容量と1kWの出力を備えている。

日産 常務執行役員 ルー ドゥ・ブリース氏のコメント

日産は量販EV技術におけるグローバルリーダーシップの上に、欧州における全面的な電動化を見据えています。

今後2年のうちに「e-POWER」を欧州市場に投入することで、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の提供する価値をさらに多くのお客さまにお届けしていきます。

クロスオーバーコンセプト「IMQ」 イメージ映像はコチラ!

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