トランプ訪日でGPSが狂った!? まさかの理由で自動運転の問題点が浮き彫りに(2/2)

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完全自動運転を実現するには多様なGPSバックアップが必要

こうしてGPSの実態を考えると、完全自動運転を実現するためには、GPSのバックアップを二重三重に設けて必要があると思う。今回試乗した日産の実験車両のように、自車が多様なセンサーを完備することは当然だ。また、三次元の高精度な地図、または最近注目が集まっている走行中クルマそれぞれが撮影した映像をクラウドに集めて地図化する技術なども必要だ。

さらに、日産側からも「今後の課題」として指摘されたのが「インフラ協調の強化」だ。いわゆる、V2Xと呼ばれる、クルマとクルマ(V2V)、クルマと道路側(V2I《インフラストラクチャー》」、そしてクルマと歩行者(V2P《ペデストリアン》)という「お互いの位置関係」を知るデータを自動車メーカーが共有する必要がある。これに、GPSなどの衛星測位システムが融合することが必要だ。

まあ、そもそも論で考えれば、有事や甚大な事故や事件、さらには要人警護でGPSからの電波の民生利用が停止、または一部制限が入る場合、「完全自動運転車は、完全停止」することになるのかもしれない。

自動運転の技術革新を進める中で、様々な壁があることが分かってきた。

[Text:桃田健史]

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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