マリオが突撃「みんなのオーナーズクラブ」VOL.10 日産 マーチ12SR編(2/4)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:佐々木智宏
12SRの開発者、中島繁治さん
そんなマーチ12SRの誕生を祝うにあたり、絶対的な要人の参加がオーナーたちから強く求められ実現。それは12SRの開発をとりまとめた元オーテックのエンジニア、中島繁治さんです。
マーチ12SRはクルマ好きをすすり泣かせる悶絶マシンであるだけではなく、乗れば中島繁治さんという「作り手」の魂が伝わってくる点でも、当時としては希有な日本車だったといえるでしょう。
中島さんのトークセッションでは、なんと10年前に実施されたメディア向けの商品概要説明を一部再現!
1.2リッターエンジンを選んだ理由は、1.4リッターよりもショートストロークでフリクションが4~5%も少なく、高回転型でスポーツユニットに仕立てやすかったため。ハイチューンながら基準車と同レベルの保証ができる信頼性を与えるべく、24時間アクセル全開テストを実施。
その結果、耐久性に問題が発生し、「7000回転は諦めざるを得ない」との結論に傾きかけるも、スポーツモデルのキモであるエンジンフィールの気持ち良さには妥協せず、問題を克服。その結果、なんと販売が3ヶ月も遅れるというありえない事態に陥ります!
「発売を3ヶ月遅らせるなんてのは役員でも出来ないことです!(苦笑)」と、今となっては笑って話せる系の、当時のプレゼンでは間違っても言えなかった裏話もことごとく暴露!
装着するタイヤ、ブリヂストン製「ポテンザRE-01」を使い切るため、当時のコンパクトカーとしては異例のボディ強化を実施。スカスカに軽いだけのステアリングフィールを応答性と路面情報伝達性の高い手応えに改善。マフラーは法律で許される範囲で最大限にエンジン出力と音質にこだわった。シートフレームはそのまま使いながらサイドワイヤーの追加で着座感とホールド性を劇的に向上させたなど、特に入魂したポイントをあらためて解説。
今ならスーパーコンピュータのシュミレーションでやってしまうテストもすべて実走で計測。人間の官能評価で突き詰めたという話をしてくれました。
マーケティング調査の結果により売れそうなクルマを作るのではなく、「作りたいクルマを作る!」との思いから生まれたマーチ12SRが、10年経った今もこうして多くのオーナーから溺愛されていることは「エンジニア冥利に尽きる」と目を潤ませる中島さん。
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