オーテック マーチ ボレロ 試乗レポート/渡辺陽一郎 with 美波千夏(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
よ~く見ると実はラグジュアリーな雰囲気
マーチボレロのように外観をシックにアレンジする手法は、真新しいものではない。95年に登場したスバルのヴィヴィオ・ビストロが草分けだ。軽商用車では93年にサンバー・ディアス・クラシックが登場している。
この後、軽自動車でクラシック風のモデルがブレイクしたが、マーチのボレロは少し雰囲気が違う。ベースグレードは、アイドリングストップなどを備えた買い得な12Xだが、フロントグリルはメッキパーツで縁取りされたメッシュのグリルに変更。フロントバンパーにも高輝モールが付く。光沢のある専用アルミホイールも標準装着とした。外観全体に、クラシックというよりラグジュアリーな雰囲気が漂う。
内装は専用のシート生地で仕上げられ、本革巻きのステアリングホイール、メッキのインナードアハンドルも備わる。実用装備では、マニュアルタイプのエアコンをオゾンセーフフルオートエアコンにグレードアップした。
マーチでは少々物足りないが、サイズの大きなクルマは取りまわし性が悪化するので避けたい。マーチが幅広いユーザーをカバーする上で、ボレロは効果的なバリエーションといえるだろう。
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