日産 次世代EVの新型リーフ 2017年9月正式デビューへ!米テスラへ対抗か(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
道半ばで終わる現行リーフと、新型リーフでの横展開への期待
新型リーフが発売される2017年末は、現行リーフ発売から数えて7年目となる。
時計の針を戻せば、初代リーフが登場する少し前の2009年、筆者は世界各国でリーフ開発に向けた現場にいた。
2009年5月、ノルウェーのスタバンゲル市で開催された、EVの国際シンポジウム「EVS24」で、欧州日産の幹部がプレゼンの中で「量産型EVは5ドアセダンになる」と初めて明かした。
その後、日産の追浜テストコースや、アメリカのテネシー州内の北米日産施設で、キューブをベースとしたEVと、ティーダをベースとしたEVに試乗した。これらは、初代リーフ開発に向けた実験車両だった。
そして、初代リーフが登場した際、デザイン部門の統括責任者の中村史郎氏は「リーフを中核として、バンやスポーツカーなど様々なEVを順に量産する」と明言した。だが、日産の予想と時代の流れはマッチせず、リーフの販売台数は伸び悩んだため、商用車NV200のEVバージョンが出たのみで、2ドアスポーツカー構想はお蔵入りした。
それでも、現行リーフは累計25万台を販売しており、大手自動車メーカーとして初めて大量生産したEVとして歴史に名を残したのだと思う。
その上で、新型リーフについては、現行が目指したEVの世界スタンダードという命題を引き継ぎながら、今度こそ日産EVファミリーの拡充を積極的に進めて欲しい。
日産インテリジェントモビリティ構想
また当然ながら、日産の傘下となった三菱自動車においても、i-MiEV戦略の大幅な見直しの中で、日産が供給するモーター、インバーター、リチウムイオン二次電池などを活用した、軽自動車や超小型モビリティなどを含む、三菱EVファミリーの展開に期待がかかる。
日産は今年1月、ラスベガスで開催された家電とITの世界最大級イベント『CES2017』で、“日産インテリジェントモビリティ”構想を発表している。そこでは、自動運転(AV)、コネクテッド(CV)、そして電気自動車(EV)の3領域がクロスオーバーする。
その中央に位置するのが、新型リーフだ。どのようなボディデザインと、どのような装備を纏うのか?今年9月のドイツ・フランクフルトモーターショーが、今からとても待ち遠しい。
[Text:桃田健史]
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