日産 フーガ試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:柳田由人/村西一海
3.7リッターモデルはかなりスポーティでパワフル!
排気量の違う2タイプとも試乗したので、最初は2.5リッター車から。
コンソール上にあるダイヤル式のドライブモードセレクターをスタンダードモードにしてスタート。
出足から加速はスムーズで7000回転までキッチリと上昇するV6エンジンは、1500回転からアクセルの動きに反応し2500回転からは鋭い加速を体感させてくれた。今度はモードをエコにすると、アクセルペダルが一定の角度になると急に重くなるECOペダルが作動。そして、スポーツモードに切り替えると切り込みが重くなり、ズッシリとしたものになる。
乗り心地はエコモードではややかためで上下動も抑えられているが、スポーツモードにするとかなりかための乗り心地になる。しかもハネ気味で細かい振動が伝わってくるのはちょっと気になる。
今度は、3.7リッタータイプSというスポーティモデルに試乗。さすがに2.5リッターと比べ、1.2リッターも余裕がある分、トルクも太く、アクセルレスポンスはかなり俊敏だ。
加速は0→100km/hで5秒台を計測。2.5リッターが8秒台だったことを考えるとかなり速い。しかし、乗り心地やハンドリングは2.5リッターよりもクセがある。
タイヤのせいもあるだろうが、スポーツモードを選択するとかなりかたい乗り心地となり、ハネ気味でさらに横揺れも発生する。ハンドルを切り込んだ時の動きも敏感すぎて、リラックスして速く走らせることができない。このモデルを乗るなら、ある程度の覚悟が必要だろう。
新型フーガのおすすめグレードだが、パワー&トルクを楽しみたいなら3.7リッターが良い。ただし、試乗したタイプSはちょっとスポーティに振りすぎの感じがする。
370GTなら、オプションのECOペダルを装着すれば、省燃費走行もでき、いざ走りたい時は圧倒的なパワーを発揮してくれるので私のオススメはこのモデルだ。
また、速さをそれほど求めないのならば、2.5リッターはバランスがとれているので、250GTがベストだろう。
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