日産 フーガ試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:柳田由人/村西一海
質感を向上させた新型フーガは北米重視のつくり
04年に初代がデビューしたフーガがフルモデルチェンジを行った。今回のモデルは2代目となる。
フーガの前身はセドリック/グロリアで、トヨタがクラウンという車名を1955年から今でも使い続けているのに対し、日産は1959年のグロリア(当時はプリンス自動車)、1960年のセドリックから、フーガという名称に統一したのだ。
ただ名称を変更しただけではなく、優秀な走行性能をもつクルマの性格を前面に打ち出した。
トヨタもアスリートで対抗してきたが、フーガは速さよりもハンドリングのよさを磨いてきた。しかし、販売面ではクラウンが圧倒的で、フーガは低迷と明暗を分けた。
そして今回のフルモデルチェンジでは、走りのレベルを高めると共に、インテリアの質感を向上させた。これは日本市場よりも北米市場での販売を重視したクルマづくりの結果だ。
パワーユニットは2.5リッターと、これまでの3.5リッターに代わり3.7リッターを投入した2本立て。余談だが北米にはV8、5.6リッターというスーパーモデルも用意されている。
新型フーガのスタイリングは、フロントからリアまで曲面を主体にしたボリュームのあるデザインを採用。とくにリアフェンダーあたりのラインはイタリアンスポーツのテイストを感じる。
初代はうしろから見ると背が高く、車幅が狭く見えるデザインが不評だったので、今回は全高も10mm下げ、全幅は左右に20mmずつ張り出したことで、ワイド&ローのプロポーションになった。
この結果、新型フーガのサイズはクラウン・アスリートより全長で75mm長く、全幅は50mm広く、全高は30~40mm高くなり、見た目よりも大きい4ドアセダンとなった。
インテリアは前後に抑揚のあるデザイン。とくにセンターパネルは棚状に張り出し、操作しやすい。デザインもドアハンドル周辺などドア内張りにアクセントを効かせたことで洒落た印象だ。リアシートはドア後方に三角窓を設けたことで、明るくなった。
エンジンは3.7リッターが333馬力、9.5~10.0km/L(10・15モード燃費)、2.5リッターは225馬力で12.2km/L(10・15モード燃費)。どちらもフロントエンジン、リア駆動だが、3.7リッター車にはフルタイム4WDも用意されている。
ちなみにタイヤは2.5リッターは245/50R18、3.7リッターは245/40R20を装着している。
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