フェアレディZロードスター BOSEサウンドシステムレビュー(1/2)
- 筆者: 野村 ケンジ
- カメラマン:オートックワン編集部
オープンカーにもたらす革命サウンド
オープンカーだからと言い、カーオーディオを諦めている人は結構多いと聞く。そんな人達に一度は体験していただきたいクルマが、日産のフェアレディZロードスターだ。
日産純正のプレミアム・カーオーディオといえば、BOSEの名前がすぐさま浮かぶくらい、両者のタッグは有名となっている。
それもそのはず、日産車にBOSEサウンドシステムが設定されるようになったのは、ブルーバードのワイドボディバージョンとして登場したマキシマからだ。以来、20年以上にも亘って両者の蜜月は続いているのだから、すっかり定番となっているのも頷ける話だ。ちなみにフェアレディZも、2代前のZ32からBOSEサウンドシステムが設定されており、現行モデルで3世代目となる。
車種ごとにベストな専用システムを用意し、車両の開発段階から音響セッティングを突き詰めるというBOSEのスタンス。それは場合によってはシート素材の違いによってもセッティングを変更するという、BOSEならではの、きめ細やかな開発ストーリーとともに、3世代続けて手がけているノウハウも手伝ってか、最新フェアレディZのBOSEサウンドシステムは、巷で高評価を受けている。
そのフェアレディZのBOSEサウンドシステムに“ロードスター・バージョン”が登場した。
いや、正確には車種追加されたフェアレディZロードスターにも、BOSEサウンドシステムが用意された、という言いまわしの方が正しいのだが、敢えて「ロードスター・バージョン」といいたくなるくらい、両者のシステムには顕著な違いが見られる。
まず使われているスピーカーユニットだが、ダッシュボードの6.5cm Twiddler(BOSE独自の呼称。中高域をフォローするコーン型スピーカーを指す)と、ドアの15cm×23cmウーファー、そしてリアサイドパネルの8cm Twiddlerは同様である。
さらにトランクルーム内ではウーファーボックスに替わり、シート後方は15cm×23cmのウーファーが2本追加されている。これは単純にスペースの都合で廃されたようだが、スピーカーの位置がより近くなることは、オープンカーにとっては優位になる場合が多いので、歓迎すべき変更だ。
またシステムとしては、幌の開閉に連動して音響セッティングが自動変更されるなど、ロードスター・バージョン独自の内容が用意されている。
オープン状態でも存分に音楽が楽しめるよう、充分に配慮されているのだ。
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