日産 フェアレディZロードスター 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:ZIPNIX/オートックワン編集部
エンジン・トランスミッションはさらなる洗練に期待したい
とにかく、当初よりすべていい方向でまとまっているのは間違いない。しかし、クーペと共通のエンジン&トランスミッションはもう一歩だ。
VVELを持つVQ37VHRに、6速MTもしくは7速ATを組み合わせたパワートレインはもちろんクーペと共通。今回は「走り」度をチェックするため、あえてMTを拝借したのだが、ご存知のとおりMTにもシフト操作に合わせてエンジンの回転数を最適な回転数に制御するシンクロレブコントロールが付いた。
シフトフィールは、マウントが固められ、バックラッシュがだいぶ詰められるなどし、Z33に比べるとだいぶカチッとした印象にはなった。短めのシフトストロークも気持ちよい。
ただし、相変わらず遠いところで操る感覚で、クラッチのミートポイントもつかみにくいし、ゴリッとした感触もある。また、VVELの宿命で、空気が残ってしまうためか、アクセルオフにしたときの回転落ちが遅いことがネック。とくにMTだとそれが気になるし、MTを楽しむ上で、そこは非常に重要なポイントであるわけで、さらなる洗練に期待したいところだ。
肝心のエンジンフィールは、相変わらずとてもパワフルで、排気量以上に力感があるのはよいのだが、もう少し緻密な回転感が欲しいところ。かつてのように、まずクーペがあって、オマケでロードスターを手がけるやり方では、レベルの高いものは出来上がらない。
Z33もそうだったが、早い段階からオープンを想定して開発されているから、こうしてクーペとの差を非常に小さくすることができているのだと思う。
ちなみに、北米市場でZというクルマは非常に人気のモデル。しかも、ロードスター、MTとも比率はかなり高いそうだ。日本でもZは、ちょっとした輸入車よりもよほど華があるし、ロードスターはさらに華があるクルマだと思う。
そんなZロードスターが、これほどクーペと比べて遜色ない走りを身につけ、オープンカーとしての商品性を磨き上げていることを、とても頼もしく思った次第である。
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