日産 フェアレディZのディーラーオプションが登場! 価格やスペックなど、最新購入情報をお届け|セットオプション価格は36万円!?【東京オートサロン2023】
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:堤 晋一/MOTA編集部
2023年1月13日(金)〜15日(日)まで千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2023。
日産ブースでは同社を代表するスポーツカーの一つであるフェアレディZのディーラーオプション装着モデルが公開されました。
今回はそんなフェアレディZのディーラーオプション装着モデルをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。
日産 フェアレディZのおすすめポイント
・初代をモチーフにした外装パーツが装着できるようになった
・実用回転域の駆動力が高いエンジンと優れた走行安定性が魅力
日産 フェアレディZの評価
総合評価(予想) 3.5 ★★★☆☆
外観 | 5.0 | ★★★★★ |
内装 | 4.0 | ★★★★☆ |
走行性能 | 5.0 | ★★★★★ |
運転しやすさ | 2.0 | ★★☆☆☆ |
乗り心地 | 3.0 | ★★★☆☆ |
価格の割安度・燃費・維持費 | 2.0 | ★★☆☆☆ |
※採点項目の内容
外観:外観デザインの印象。主観に基づくので、印象は見た人によって異なります。
内装:インパネなど内装の操作性、視認性、質感などを評価しています。
走行性:加速性能、低回転域の粘り強さ、危険回避を含めた安定性の評価です。
運転しやすさ:小回りの利き、前後左右の視界などを評価しています。
乗り心地:路上からのデコボコの伝えやすさ、突き上げ感、騒音などの評価です。
価格の割安度・燃費・維持費:機能や装備と価格のバランスなどを含めた総合的な買い得度です。
日産 フェアレディZの良かった点
・中高年齢層には懐かしく、若い人達にはカッコイイ外観デザイン
・実用回転域の駆動力が高いエンジンと優れた走行安定性
日産 フェアレディZの気になった点
・アイドリングストップの非装着を含めて環境対応が乏しい
・外観は初代Zに似ているが、全幅は1845mmだからかなりワイド
日産 フェアレディZの歴代モデル
日産 フェアレディZは、日本車では、最も長い伝統に支えられた生粋のスポーツカーです。フェアレディZの前身となる「フェアレディ」の初代モデルは、ダットサンスポーツの北米仕様として1960年に登場しました。日本で正式に発売されたフェアレディは、2代目に当たり、1962年にデビューしています。
この後、フェアレディはマイナーチェンジを繰り返してパワーアップを図り、1969年にフルモデルチェンジを行って初代フェアレディZに進化しました。
初代フェアレディZには、初代スカイラインGT-Rと同じS20型エンジンを搭載したZ432が用意され、レーシングモデルのベース車としては「Z432-R」も設定されています。Z432-Rは軽量化に力を入れ、ボンネットはFRP製、一部のウインドウもアクリル製にして、ボディの鋼板は薄く仕上げています。
日産 フェアレディZのスペック表
エンジン | トランスミッション | 最高出力 | 最大トルク | 価格(消費税込み) | |
フェアレディZ | VR30DDTT 3.0L V6 ツインターボ | 6速マニュアル | 405馬力/6400rpm | 475Nm/1600-5600rpm | 524万1500円 |
マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | 524万1500円 | ||||
フェアレディZ Version S | 6速マニュアル | 606万3200円 | |||
フェアレディZ Version T | マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | 568万7000円 | |||
フェアレディZ Version ST | 6速マニュアル | 646万2500円 | |||
マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | 696万6300円 |
フェアレディZのボディサイズ
トランスミッション | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | |
フェアレディZ | 6速マニュアル | 4380mm | 1845mm | 1315mm | 2550mm |
マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | |||||
フェアレディZ Version S | 6速マニュアル | ||||
フェアレディZ Version T | マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | ||||
フェアレディZ Version ST | 6速マニュアル | ||||
マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) |
日産 フェアレディZカスタマイズド・エディション(ディーラーオプション)とは
このZ432-Rをモチーフに、現行フェアレディZをアレンジした「フェアレディZカスタマイズド・プロト」が2022年の東京オートサロン2022に出品され、大いに話題になりました。
そこでいよいよプロトタイプを市販化した「フェアレディZ カスタマイズド・エディション」が登場します。販売方法は、ディーラーオプションパーツとして扱われます。
特別仕様車ではなく、ユーザーが注文して、外装パーツを交換する方式です。外装をセットオプションとして、一括して販売します。
日産 フェアレディZ カスタマイズド・エディション(ディーラーオプション)のエクステリア(外観)
ベース車との違いが最も際立つのはフロントマスクでしょう。ベース車はグリルを大きく見せていますが、カスタマイズド・エディションは、初代フェアレディZと同様、上下に分割されています。
現行フェアレディZの外観は、初代モデルをモチーフにしているため、カスタマイズド・エディションはベース車以上に似ています。
アルミホイールは、ベース車のバージョンSやバージョンSTと同じ19インチですが、デザインは異なります。
センターキャップは、ベースのグレードでは「NISSAN」と記載されていますが、カスタマイズド・エディションは「Z」です。
エアロパーツも専用にデザインされ、デカールはブラックです。開発者によると「ボディカラーがブラックの場合は、デカールはシルバーになります」とのことです。
日産 フェアレディZに新色のボディカラーも登場予定か?
気になるのはボディカラーでしょう。オートサロン2023に出品されたオレンジ色は、ぜひ欲しいところです。
ちなみに1960年代から1970年代には、オレンジ色のボディにブラックのデカールを入れるのがスポーツモデルの定番でした。初代フェアレディZ432-Rのほかに、いすゞ ベレットGTタイプR、三菱 コルトギャランGTO-MRなども同様の配色を採用しました。ベレットGTタイプRにはブラックのボンネットも用意され、コルトギャランGTO-MRは、ボンネット上のエアスクープがブラックでした。
開発者によると「今のところフェアレディZにオレンジ色の設定はありませんが、高い人気を得ていることは承知しています」とコメントしました。
オートサロン2023の出品車と同様のオレンジ色が追加される可能性もあるでしょう。
日産 フェアレディZ カスタマイズド・エディション(ディーラーオプション)の価格
カスタマイズド・エディションのセットオプション価格は未定ですが、現行型の外装ディーラーオプションパーツは、フロントスポイラー+リヤスポイラー+マッドガードの合計が約18万円です。
カスタマイズド・エディションの外装は、フロントマスクなどを含めて多岐にわたり、アルミホイールも変更されますから、おそらく35〜40万円に達すると思われます。
価格は高めですが、オレンジのボディカラーも選べるようになると、装着したい気分も強まります。数年後に売却する時の査定額でも有利です。
日産 フェアレディZ カスタマイズド・エディション(ディーラーオプション)の発売時期
なおカスタマイズド・エディションのセットオプションは、2023年の9〜11月頃に設定されるようですが、それ以前にフェアレディZの納期が長引いています。
販売店では「半導体などの不足によって納期が大幅に遅延したので、2022年の7月頃に、受注を一度ストップさせました。2023年1月下旬時点で、受注を再開する予定は立っていません」と述べています。
現状を踏まえると、フェアレディZを注文して納車される頃には、ディーラーオプションにカスタマイズド・エディションが加わっている可能性も高いです。待たされるのは辛いですが、さらに魅力的なZを手に入れられるでしょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:堤 晋一/MOTA編集部】
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