新型フェアレディZと初代S30Zを見比べる! 新型ではフロント周りのイメージを継承

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昨年8月に北米仕様が公開となった新型フェアレディZだが、2022年1月に開催された東京オートサロン2022の日産ブースにて、待望の日本仕様がアンヴェールされた。

公開された日本仕様は、国内限定240台の「Proto Spec」と9速ATを搭載するラグジュアリーグレード「Version ST」、さらに初代Z432を彷彿とさせるカラーやカスタムを施した「フェアレディZ カスタマイズプロト」。2022年6月下旬から順次販売予定の新型フェアレディZを前に、今回は1969年に誕生した初代フェアレディZを写真と共に振り返る。

目次[開く][閉じる]
  1. 日産の北米躍進の足掛かりとなった初代フェアレディZ
  2. 多数のモデルがラインナップした初代フェアレディZ
  3. 新型フェアレディZではGノーズや、ヘッドライト回りのイメージを継承

日産の北米躍進の足掛かりとなった初代フェアレディZ

ついに公開された新型モデル(日本仕様)で盛り上がるフェアレディZだが、その最初の一歩となったのが、1969年に登場した日産 初代フェアレディZ(S30型)。

日産の北米躍進の足掛かりとなったと言っても過言ではないこのモデルは、当時の北米日産 片山 豊社長がアメリカで日産のブランドイメージを上げるために、性能が良くて安価なスポーツカーを求め本社に直訴して生まれたモデル。

多数のモデルがラインナップした初代フェアレディZ

ロングノーズ・ショートデッキの流麗なスタイル、パワフルな直列6気筒エンジンと4輪ストラットサスを採用したモノコックボディによってポルシェ 911やジャガー Eタイプに匹敵するパフォーマンス。そしてスターティングプライス3500ドルはライバルに対して圧倒的なバリュー価格で、大ヒットを記録した。

日本では、スポーツカーでありながらATモデル(3速)や全長を延長(+310mm)した4人乗りモデル(2by2)などもラインナップ。

また、2リッターのL20搭載のベースモデルに加え、スカイラインGT-Rと同じS20を搭載した「432」、北米仕様と同じ2.4リッターのL24搭載と専用の外観(エアロダイナノーズ&オーバーフェンダー採用)の「240Z-G」なども用意された。

新型フェアレディZではGノーズや、ヘッドライト回りのイメージを継承

240Z-Gは、空気抵抗を軽減させるエアロダイナノーズ、通称“Gノーズ”を鼻先に加え、ライトまわりも透明なカバーで覆った。よりスムーズなデザインとなった240Z-Gは、リベットで留められたオーバーフェンダーの迫力や、2.4リッターに拡大され性能を向上させたエンジンと相まって、初代S30型Zのイメージリーダーとなっている。新型フェアレディZではそうしたGノーズや、ヘッドライト回りのイメージを継承しているという。

海外では2.6/2.8リッター版の設定・排出ガス対策の改良などを行い、1978年まで生産された初代フェアレディZ。生産期間のおよそ9年間で世界総生産台数は約55万台。そのうち、約8万台が日本国内で販売された。

今回は初代フェアレディZを振り返ってみた。偉大な初代モデルのフロントマスクなどのデザインを色濃く受け継ぐ新型フェアレディZ。実際の発売開始が待ち遠しいばかり。次回は2代目モデルを振り返る。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

日産/フェアレディZ
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新車価格:
549.8万円930.3万円
中古価格:
38万円3,650万円

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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