夏だ!レジャーだ!ミニバンだ!日産 ハイウェイスター 試乗レポート(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
みんなで使うミニバンだから、試乗は家族と一緒にどうぞ!
さて、改めてそれぞれの車種を見てみると、まずエルグランドはLサイズセダンの性格が強い。オットマンの備わる座り心地の良いシート、上質な内装、腰高感のないハンドリングも加わり、ドライバー、同乗者ともに満足度が高い。高速道路を長距離移動するような使い方が似合う。
エルグランドはきわめて快適だから、子供のためというより、高齢になった親と一緒に温泉などへ出かける使い方にも適するだろう。親孝行のツールになり得る。大切な取り引き相手を乗せる仕事用のクルマとしてもピッタリで、実際、社用車として使われるケースは多い。
一方、セレナはミニバンのメジャー街道を行くクルマとあって、ハイウェイスターも幅広いユーザーに適する。ファミリーから若年層、多人数乗車から荷物の積載まで、あらゆる用途に対応できる。アイドリングストップの装着で環境性能を向上。現行型ではボディ剛性の強化によって操舵に対する正確性も高まり、走りの機能まで偏りなくレベルアップさせた。
そしてラフェスタハイウェイスターは、クルマ好きのお父さんに推奨したい。熟成された足まわりは、家族を乗せる時には安全性を向上させ、1人で運転する時には峠道を攻める楽しさも満喫させてくれる。
ちなみに日産は、運転を楽しむための生粋のスポーツカーとしてフェアレディZ、長距離ドライブの過程で気持ち良さが味わえるツーリングカーのスカイラインクーペ、速く走るためのマシンとしてGT-Rを用意する。同じLサイズのクーペでも、3車の性格は明確に違う。
同様のことが、エアロミニバンのハイウェイスターシリーズにも当てはまる。同じジャンルに属しながら、まったく違う性格を持つ。従って週末になったらディーラーに出かけ、3車を立て続けに試乗。その上で自分に合ったハイウェイスターを選ぶのが良いと思う。
試乗の際はご家族と一緒に。みんなで使うミニバンだから、購入する時から大いに楽しんで欲しい!
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